転生賢者ゼロ～MP0の大賢者、MPタンクのヒロイン達とバディを組み最強となりハーレムの王を目指して無双する～

第54話大賢者と作戦会議

「という訳で10人の代表を選出したいと思う」

俺は皆を集めこれまでの経緯を説明した。

好感度設定4の効果もあってか、大会参加に皆快く賛成してくれた。

「まず魔王軍のみんなの参戦は控えて貰いたい。心証が悪くなるからな」

「わかったわ」

「大陸中の猛者と戦えると思ったが残念だ」

「嫌だ―、私もお兄ちゃんと戦いたいー」

四天王の皆は渋々了解してくれたが、肝心の新魔王マーリンが反対した。

「お前にはやって貰いたい事がある。お前にしかできない仕事だ」

「私にしか出来ない仕事？」

「今街のコアは聖女のユースティアだろ？彼女と変わって欲しいんだ」

「ふぁ、なんかつまらなそうだけど、お兄ちゃんの頼みならいいよ」

「ありがとう。じゃあユースティア、今回は戦闘員としてたのむぞ」

「ふむ、ようやく余の出番という訳じゃな」

黒聖女のユースティアはずっと街のコアをやっていたので退屈だった。

この大会も退屈凌ぎになると思ったのだろう。

普段より生き生きしている。

「メアと令とアリスは決まりとして後はシルヴィア会長？」

「いいわよゼロ君。あなたのタンクになってあげる」

「いえ、会長にはタンク役じゃなくて単独で戦って貰いたいんです」

「そう、わかったわ」

闘技場での会長と黄金騎士の戦いぷりを見ていた俺は、効率を考え指示を出した。

全員タンク役だと全部の敵が俺の所に来るからな。

そして闘技場と言えば謎の黒騎士だ。

戦闘好きの彼女も勿論単独での戦いを快諾してくれた。

「後は傭兵王女のミーナと氷の魔女エーデル、暗殺者セシルに爆裂ポーション使いのフィール、そして最後に双子の魔導格闘家の姉の方リザだ」

これで10人の戦闘要員が揃った。

しかしポーション使いのフィールが疑問を投げかけて来る。

「この試合は回復アイテムは禁止では？私はむしろ参戦禁止かと」

「今回は失敗作の爆裂ポーションに期待しているんだ。悪いがそっちを作ってくれないか？」

「ぐぬぬぬ、自分から失敗作を作るなど不本意ですが仕方ないですね」

不満を漏らすフィール。

しかし何を作っても爆裂ポーションになるのだからその心配は杞憂という物。

ただこれを言うと本人の自信喪失に繋がるので止めておこう。

さあ大会まで僅かしかない。

各々は修行したり作戦を練ったりと準備を進めた。