第2話 危機察知 

さて、とりあえず、確認もこのくらいにして出かけてみようか・・・

まずは、コンビニへ歩いて行く。あ、こんな時って、気配察知とか、危機察知とか、の予知の能力でもあれば、安心なのかな? 

「危機察知」をスキル創造。現代社会も、いろいろ危険は多いよな。


※ 危機察知 :僕に関わる危険・危機・事故を事前に予知・感知できる


うん?早速? 前から歩いてくる作業員2名、あれ、僕にぶつかる・・・なので、道の端に避けてカバンを探るフリをしてやり過ごす。あれ?何? 何か悪意を持ってるの? 振り返って舌打ちしてるよ。これは、仕置き確定案件だね。2人を指定して、彼らから紙幣を収納してしまう。大して所持してないな・・・ 合わせて、6000円。まあ、スマホやその他の金品は足も付きやすいし、パス。靴の紐だけ収納しても良かったかな?


買い物は普通に済んで、買ったものを収納に入れて、建物の影に入ってから転移。

あまり人の気配のない神社の境内に移動。適当に手を合わせて出てきたが、危機感知に反応がないのでどこかで見られたということは無さそうだ。

ただし、注意すべきは監視カメラや車のドライブレコーダーなんだよね。

現代社会、どこにでも、映される機会はあるから。


しばらく国道を海に向かって歩く。どこかから車が飛び込んで来るなんていうイベントも無く海辺に着いた。今日は、潮干狩りのためか人が多い。そうか、アサリだけ指定収納で良いのか? 出来るよね。少し海水に浸かって、手を水中に沈めて、なんとなくアサリ採りの雰囲気を出しながら、砂の中のアサリを指定収納。そう、生き物OK空間へ。うん、大漁だよ。しかも、近くで砂を掘っている人たちのバケツの中のものはそのまま彼らのもののままだし。でも、それなら、潮が満ちて水位が上がって、他の人たちがいなくなった海でも同じように出来るだろうから、そっちのほうがより目立たなくて良いかも。

単に、海に手を突っ込んで遊んで?いる奴に見えるだろうしね。

あ、でも、これ、砂をどうやって?吐かせようか? アサリを収納した生き物OK空間に、綺麗な海水を一緒に入れておけば良いのかな? あの、砂のジャリジャリ感、イヤだしね。


しかも、これだと、生き物OK空間なだけに、アサリに付いている虫や回虫などもそのまま生きているってこと・・・、うん、どうしたら良い?分析鑑定で、虫や回虫をターゲットにしてそれらだけを生き物OKの別空間へ収納すれば良い? それで、後でそれを廃棄。ちょっと手間だけど・・・。

そうか、なら、最初から、海水も不要で、最初に生き物OK空間へ収納したアサリから、分析鑑定で砂、虫、回虫、細菌をターゲットにして別収納してしまえば、手間が無いな・・・・これなら、砂、虫、回虫、細菌の無い、生きたアサリだ。アサリは、砂ジャリが嫌でほとんど食べないが、今夜はアサリを食べてみよう。


そのまま、海岸を歩いて公園内の植物園に行った。ここの植物園は、まあ、公園ということで、そんなに丁寧に植物の管理がされているわけでも無いので名札などはほとんど紛失状態だ。だからこそ「鑑定」が役に立つ。


名前、学名、科、属、日本名、食用、種まき時期、花期、見頃時期、市場価格、などなど、詳しい情報が丸わかりだよ、一体? この情報源はどこ?って感じ。不思議だね。

でも、何でもわかる図鑑でも持ち歩いている感じなので、いろいろ楽しい! 花が無くても、葉だけでも、幹だけでも、実だけでも、なんでも鑑定可能で名前を特定できるのだ。


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