第67話 セーラームーンが見れなかったのでファーストスラムダンクを見に行ったオタク
映画館で映画を見るたびにたまるポイントがあります。
それは6ポイントたまると1回映画が無料で見られます。
そのポイントの一部の有効期限が迫ってきており、セーラームーンCosmosでも観るか〜と思ったら、時間が合わなかったので時間の合うファーストスラムダンクを観てきたでござる。
※極力ネタバレは避けていきますが、いろんな角度から見たオタクが書いております。
オタク濃度が高めです。お気をつけください。
スラムダンクといえば、90年代ジャンプで連載し当時の少年少女たちを魅了したバスケット漫画です。
私も例に漏れず、スラムダンクのアニメをみていました。
漫画は高校生になってから読みました。漫画も当時絶大な人気だったでしょうに、あそこで完結させる井上雄彦先生のメンタルの強さよ……。
同じくどハマりしていた友人と最終回論争もしました。
そんな思い出のあるスラムダンクが26年ぶりに映画となりました。
この久々の映画にファンは歓喜の声をあげておりましたが、TVアニメ版から声優が一新されることから一気に炎上。
私も声優好きなので、気持ちはわかる。……が、アニメ放映当時はまだ純粋にアニメに夢中だったのであまり気にしてませんでした。
しかし、炎上していたのは知っていたのでドキドキしながら幕があがるのを待っておりました。
えぇ。えぇ。そんな心配は無駄でした。
最初の景色の素晴らしいカット。その後、サリサリ・シャッシャッと鉛筆が紙に擦れる心地良い音を流しながらラフ画描写からのスタート。
今回の物語の軸は主役の桜木花道(高1)ではなく、先輩の宮城リョータ(高2)。
彼を軸に3年も2年も1年も描かれる。
桜木花道目線とは全く違うためそれぞれのキャラクターの魅せ方も変わります。
リョータが1年の時のバスケ部の状況とか見てると、泣いてしまう。
これはリョータ視線だからこそ見られるシーンでした。
この描写があるから活きてくるセリフとかね。
それからリョータとみっちゃん。
リョータがやさぐれていたときはみっちゃんが、みっちゃんがやさぐれていたときはリョータが相手を見て向き合ってくれる。
リョータが割と冷静に状況をみて、ボスであるみっちゃんを真っ先に殴ろうとするの好き。
てか、悪ロン毛みっちゃんって今みると、取り巻きに守られててお姫様みたいだな。
あとは何といっても、友人とも論じた最終回。
そして全体を通しても言えることですが、この原作でも盛り上がったワンシーンのBGMの使い方が鳥肌モノです。
何?あの動と静と無の使い方。あなたが神でしたか。
流川の動、桜木の静、からのスローモーションと無音。嘘。心音はあったっけか。
で、タッチからの現実に一気に引き戻される感じ。
流川が桜木にパスを出す。あのいがみ合っていた2人が勝利のために。
見せ方がえぐい。
心臓持ってかれるかと思ったわ。
全体を通してポイント的に入ってくるBGMもどれもタイミング、曲調が神でした。
上映前に炎上したりもしたけど、全部ねじ伏せられたわね。
アニメ版スラムダンクだけを見てると感じ方はまた違うかもしれません。
今回のファーストスラムダンクは、井上雄彦先生がスラムダンクからバガボンド、リアルと積み重ねた上でのスラムダンク。
絵柄も今の絵柄で描かれているので、少年誌感は結構薄れている感じ。元々そんなに少年誌感なかったって?まぁまぁ。
ただ、今の絵柄で描かれたオールバック桜木と恒例のたぷたぷシーンは真面目コミカルみがあって面白くもあり、ファンサ感もありましたね。
あと、安西先生がちゃんと監督ぽく指示してたのが感動的でした(笑)
原作でもテレビ版でもリョータはアヤちゃん大好きオーラ全開ですが、あれは惚れてまうわ。
試合より前にフラグたてといて、試合中リョータが諦めそうなタイミングで奮い立たせる。出来る……出来るぞ、アヤちゃん……!
高2にして鋭い観察眼と分析力、サポート力により、リョータはもちろん他の選手のこともタイミングよくサポートする……。普通にすごい。
井上雄彦先生の読み切り漫画「ピアス」(小学生時代のリョータとアヤちゃんを描いた話)を読んでいたらまた違うのでしょう。
未読なのが悔しいー!
晴子の純粋まっすぐなヒロインもいいけど、アヤちゃんみたいなサポートタイプヒロインもいいよね。
そんな訳で上映が200ヵ国にも渡ってるのも納得だし、しゅごい。
時間があればもう1回見たいくらい、素晴らしい作品でした。
ところで。
セーラームーン劇場版の後半が来週封切なのですが、前半の上映時間がAM9時とかでどうあがいても見に行けないの悲しい。
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