第33話 秋のオートキャンプ②
そんなまったりタイムをしたあとは、やはりボーッとしたまま夜ご飯の準備です。
夜は途中のスーパーと道の駅、露店?で買った肉と野菜と天然きのこでBBQ(*^^*)
露店はたまたま寄ったのですが、まさか天然きのこが売っているとは思わず。
しかもナラタケはまだしも、ムラサキシメジとかちょっとめずらしいキノコたち。
お店の人もひとつずつ特徴とおすすめの食べ方(焼きか煮物か炒めものか等)を教えてくれてとても丁寧でした。
それから、今年最後だという地元産とうもろこし。
生でも食べられるとのことで、ちょうどレンチンしたというとうもろこしと生とうもろこしとそれぞれ味見させてくれました!
レンチン、あっっっっま……っ!
とうもろこしの概念を覆すぞ……まるでスイーツと言わんばかりの甘さ。
生もみずみずしくて甘くて美味しかったけど、私は火を通したほうが好みでした。
晩ごはんのご飯を炊きながら、とうもろこしをもぐもぐ。
お醤油も持ってきてたので、垂らして焼きもろこしも心惹かれましたが、そのままが美味しすぎてシンプルに焼いたものを無言で食す。
美味しいと口数って少なくなりますね笑
もぐもぐしている間にご飯も炊けたので、買ってきた玉ねぎなどを切ってお肉と野菜で宴の始まりです!
タンから始まり、野菜も適度に食べつつ、マンガみたいに分厚いお肉をじっくりと焼いていただきました!
……昼間と打って変わって火の勢いが全くなく、じっくり焼くしかなかったんです。
敗因は灰のたまりすぎ?
ここらへんは次回の反省点としましょう。
ちなみに灰は私が寝てる間に、相方さんがキレイに掃除してくれてました。
前回は私のほうが早起きしたのに、今回は寝坊しました。寒いとね、しょうがないよね。
それにしても、今回は私の住む北関東よりも南下したはずなのですが、夜中すごく寒かったです。
テント内には底冷えを防ぐため、厚いアルミシートとふかふか敷ふとんで保温。
そこに寝袋。
私は頭まですっぽりかぶれて口をキュッと絞れるタイプのものでした。
気分はサウスパークのケニー。
ちょっとケニーっぽく喋ったのですが、残念ながら伝わりませんでした。
もう少しケニー感が出るように研究しなくては……。これも今後の課題です。
初めての寝袋はふかふか羽毛寝袋でした。
高級寝袋にドキドキしながら潜り込むも寝袋慣れをしておらず、なかなかすっぽりと中に入れない……。
すでにマイ寝袋に潜り込んでいた相方さんが這い出てきて、私を寝袋へ収納。無事ケニー化成功です。
寝袋へ入る前に、冷え対策として背中と足先へホッカイロを貼っていたのですが、寝袋へ入ると同時に足のホッカイロがどっかいった。
どうやら私の足を離れて、寝袋を温めてるようです。一度寝袋から出てホッカイロを貼り直すも、寝袋入ったらまたどっかいきました。ホッカイロのバカ!もう知らない!
こんなふうに対策した夜ですが、ケニー化しても隙間から冷たい空気が入ってきて肩がびっくりするほど冷える。
背中の腰の方にホッカイロ貼りましたが、首根っこあたりにも貼っても良かったかもしれない。
ていうか、さっきからポタポタポツポツ……雨が降っているようです。
ただでさえ寒いのに、雨により更に気温が下がっていく。
私よりもホッカイロを貼った相方さんも眠れなかったようで、むくっと起きてきました。
「眠れないね」
なんて言いながら、災害対策としても使えるアルミ寝袋を取り出しておりました。
アルミ寝袋に入った状態で更に寝袋へ入る。
アルミは体温を反射してくれるので、薄くても暖かいのです。
ちょっとガサガサ音がしますが、全然許容範囲です。
アルミ寝袋の袋に注意事項として、あんまりこすると粉っぽいのが発生すること、水に濡らさないように気をつけてね、と書いてあった気がします。
この粉って3つ前の「安物買いの銭失い……?」で書いたアルミが細かくなって剥がれてしまったフリースと同じになるってことなのでしょう。
まぁ、使い捨てなので気にしません。
災害時には貴重になるから大事に使うとは思いますが。
私もいそいそとアルミ寝袋へ……。
アルミは体温を反射してくれることで、暖かさを保つものです。
大事なことなので、2回言いました。
私の体は肩とホッカイロが剥がれた足先がくっそ冷たくなっております。
おかげで、アルミ寝袋の恩恵を感じるまで多少時間がかかってしまいました。
ちなみに相方さんは秒で寝てました。
なんやかんや保温効果があったアルミ寝袋のおかげでいつの間にか眠りにつき、朝方目が覚めました。
朝もポツポツとテントに落ちる音がします。
音だけ聞いていると「となりのトトロ」のバス停で傘に雨粒がぶつかるシーンを彷彿とさせます。すっかり気分はケニーからさつきです。
外が寒いので、起きるにも気合を入れます。
そして、目が覚めてくると同時に体に感じる不快感。
本能的にヤバい。上着着なきゃ……と寝袋にまだ下半身入れたまま上にかけてた上着を羽織ります。
アルミ寝袋の内側に水滴がついており、私の服もちょっとしっとりしています。
アルミ寝袋はその名の通り、寝袋の入り口は1つ。
寝ている間に私の体から発散された汗がうまく蒸発できず、アルミ寝袋の内側に水滴となり、そこに私の衣服が触れることで服が水分を吸収。
インナーに吸湿発熱のものを着ていましたが、朝の空気はそんなことお構いなしに冷やしてきます。
なので、体が冷えないように上着をしっかり着てから寝袋脱出、アルミ寝袋はかるーく裏表ひっくり返して置いておきます。
寝ている間にすごい量の水分が失われているんですね……。
正直、蒸し焼きってこんなカンジなんだろうなぁと思いました。
相方さんは濡れたアルミ寝袋を見て笑っておりました。
アルミ寝袋、暖かいけどお子さんとか寝汗をかきやすいという人は使い方に一工夫いりそうです。
寝袋みたいにぴちっと囲まれるよりも、アルミブランケットで少し熱や蒸気が逃げられるような隙間を作ったほうが汗かきさんには良いかもしれません。
私だけかしら?
これは個人的に今後の課題ですね。暖の取り方と、発散した汗の逃がし方。
朝は相方さんが夜露で濡れた薪と格闘してつけてくれた火で、暖をとりながらコーヒーを沸かし、ちょっと優雅なスタート。
今回はタンブラーにドリップ式コーヒーで、ずっと温かく飲めます。
ちょっとずつ飲んでいたら、ドジっ子相方さんの手によってタンブラーをひっくり返されました。
優雅な時間は終わり、惨事となりました。
ご飯を炊きつつ、おかずは残りの食材をフル活用で美味しく作ってもらいました笑
チキンと野菜を焼肉だれで味付け、そこに卵を落として……。
私はお皿と箸を持って作られた料理をキレイに胃に収めるお仕事をしておりました。
そうそう。
今回は片付け用のスポンジやら洗剤やらを忘れてしまいました。
前回は持ってったのにな。
一歩進んで二歩下がる
次回は気をつけよう。
朝ごはんを食べている間に、空もすっかり晴れて太陽が周りの湿気をすごい勢いで蒸発させていきます。
この太陽光にあやかって雨ですっかり濡れてしまった折りたたみ椅子とテントを懸命に乾かします。
……陽に当たるように表に出してただけです。
そうして乾いたものを順次片付けていき、今回のキャンプも無事お開きとなりました。
帰りに渋滞を回避するため、下道通ったり色々走れたのも楽しかったです。
もう一つ個人的な反省としては、カメラを忘れたことでしょうか。
紅葉と富士山……なかなか行けないので、カメラで撮ればよかった……。
電池を充電したまま忘れて家を出た私が悪いのです、えぇ。
しかし、紅葉はまだあります。
どこかのタイミングで紅葉をどこかに撮りに出かけたいな〜とぼんやり考えているのでした。
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