第89話 書くのが難しいエッセイネタ

 それは自慢話ですね(笑)


 ――おれはこんなことやってきたんだ。すごいでしょ。


 わたしのことなんですけど、そもそもどうしてエッセイを書いているかというと、小説よりエッセイの方が読んでもらえるから(いままで散々書いてきた)。裏返して言うと、小説を書いてもなかなか読んでもらえていない。潜在的に欲求不満を抱えているわけ。


 だから、ときどき、無性に「すごいねー」と褒められたくなるんですよ。そんなとき、意識しないのに「自慢話」を書いてしまうことがあります。


 ――こんな風に頑張って、こんなこともしたんです。


と。


 カクヨムのフォロワーさんたちは優しいので、ひとりかふたりは「へえ、すごく頑張ったんですね」とコメントをくれるのですが……、そんなお気遣いは無用です。少しだけメンタルが弱っているだけなので、わたしの自慢話はスルーしましょう。特に、小説を書くことやカクヨムとは関係のない自慢話は、興味ないと思うので無視していいです。


 昨日がそうで、エッセイを下書きした後「これって、超つまらない自慢話じゃん」と気づき、慌てて消しました。いや、あぶないあぶない(汗)はずかしいエッセイを書いてしまうところでした。




 自慢話を否定しているわけではないんですよ? 上手に書けば自慢話も十分エッセイネタとしておもしろいのですが、わたしは上手に書けないんです。なんなんでしょうね。あくまで印象ですが、女性のエッセイ書きの人は自慢話を書くのが上手いと思います。嫌味が感じられないものが比較的多い。


 逆に男性の自慢エッセイには、鼻持ちならないものが多いように感じたり。なんなんでしょう。コミュニケーション能力の良し悪しでしょうか? 女性は、自分の情報を、相手が受け入れやすいような形で上手に差し出す術を身に着けているような気がします(すごく気を遣っている気がする)。普段の会話もそうですし、それが文章に変わっても発揮されているように感じます。


 わたしが男性代表というわけではないのですが、男性は自分本位というか……相手のことを度外視して自分の話したいことを話したり、書いたりしているケースが多いように思います。自慢話が上手な人を見習いたい。嫌味なく自慢したい(笑)。カクヨムに書くのはひとり言ではなくて、これを読んでくれる人がいる。読んでくれる人がどう感じるんだろうか、ということを頭において読者に喜んでもらえるようなエッセイにしないといけないですからね~。

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