第63話 カクヨムコン短編賞

 うーん。書いている時間がない。

 カクヨムコンへは、昨年エントリーさせた『真・青海剣客伝』にエピソードを追加する形でエントリーしましたが、短編賞は書く時間が……ありません。いま、書きかけの短編がありますから、書き上げることができたらエントリーさせるかもしれませんが。


 カクヨムのお知らせを見ると、「カクヨムWeb小説短編賞2022」で募集しているのは「エンタメ短編小説部門」と「『令和の私小説』部門」ということです。エンタメ短編小説部門は、エンタメならなんでもよいという度量の広い(ま、それでも制約があるとは思いますが)部門ですが、「令和の私小説」部門はいろいろと制約がありますね。


「令和の私小説」部門は、実話に基づく以下のテーマに当てはまる作品でないとダメみたいです。


 〇 他人の知らない〇〇の世界

 〇 己の過剰な偏愛

 〇 人生を変えた衝撃の初体験

 〇 誰にも信じてもらえない不思議な話

 〇 墓場まで持っていくつもりの秘密 


これは……、いわゆる私小説ではなくって、事実や体験をおもしろおかしく脚色した「実話・実録系」のエンタメ作品が求められているんですよね、きっと。


 わたしはこの「令和の私小説」部門、書きにくいです。

 アイデアがないわけではありません。ネタはありますよ。たぶん、大勢の人がネタを抱えていると思います。でもね~。カクヨムコンのために書くのは、リスクが高くて踏み切れないですね。


「他人の知らない〇〇の世界」とか「墓場まで持っていくつもりの秘密」とか、これはだれでもあると思うんですよ。でも、こういうのはのだし、と決めているはずなんです。それは、そのことが人に知られると自分はもちろん、自分のほかにも傷つく人が出てくるから言えないし、書けないんですよね。


「令和の私小説」部門って罪作りなテーマですよ。

 賞金とか、コミカライズといったエサで釣って、人に知られないように隠している秘密を差し出させようとしているわけですからね。おもしろいエピソードを集めることができれば、作者やその周囲の人が傷ついてもカクヨムは平気なんでしょう。


 ちょっと意地悪な書き方になりましたが、率直にいってカクヨムにそそのかされて人に知られたくない秘密を「令和の私小説」部門に投稿しちゃだめですよ。カクヨムは一応匿名の小説投稿サイトですが、調べられたらすぐ身バレする(住所や氏名が特定される)と考えていた方がいいです。現在は、投稿者の身元を調べようなんてめんどくさいことなかなかしようとは思いませんが、将来的には技術革新でだれでもネット利用者の住所や氏名を即座に調べられる時代がくるかもしれません。


 墓場まで持っていくつもりの秘密……わたしも秘密を抱えていて、だれかに聞いてもらいたいですけどね~。カクヨムに書く? いやいやヤバすぎます。社会的に抹殺されます。でも、書きたい……なあ。














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