第43話 どくしょのあき
澄田さんが、近況ノートで「あなたの本棚のどくしょのあき」というのをやっていましたが、楽しそうなのでマネしてみることにしました。わたしはこのエッセイの方で。
Twitterのタグにあったようなのですが、たぶん、自分ちの本棚から「ど・く・し・よ・の・あ・き」でそれぞれはじまる本を探して見せ合おうという趣旨なんですよね? わたしの本棚はたいして大きくありませんが、「どくしょのあき」探してみました。
「ど」
『ドリトル先生航海記』 ヒュー・ロフティング 新潮文庫
児童文学の傑作「ドリトル先生」シリーズは、井伏鱒二訳の岩波書店版が有名ですが、わが家に在るのは福岡伸一訳の新潮文庫版です。岩波書店版へのリスペクトを感じる良書。
「く」
『口笛の上手な白雪姫』 小川洋子 幻冬舎文庫
ここ五、六年くらい、小川洋子さんの小説が好きで、おなじような雰囲気で書けないかな~と思って書いています。「く」はこの本しかありませんでした。純文学の短編集です。
「し」
『シャルロットの憂鬱』 近藤史恵 光文社文庫
10年くらい前ですかね。近藤さんの『サクリファイス』を読んで衝撃を受けてからの近藤史恵ファンです。シャルロットというワンちゃんが活躍するミステリ短編集。
「よ」
『よろこびの歌』 宮下奈都 実業之日本社文庫
『羊と鋼の森』で本屋大賞を受賞した宮下さんによる、音楽、合唱、高校生活をテーマにした短編連作集です。ぜったいこっちの方がおもしろいですよ。
「の」
……。残念ながらわたしの小さな本棚に「の」からはじまる本はありませんでした。oh no!
「あ」
『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』 宮部みゆき 角川文庫
「あ」は、ほかにもいろいろあったんですけど、わが心の師匠、宮部みゆきさんの時代小説から選んでみました。
「き」
『京都ぎらい』 井上章一 朝日新書
「き」はほかにもありましたが、いちばん楽しめたのがこの本だったので、『京都ぎらい』にしました。小説ではありません。京都人の「いやらしさ」が分かります!
ま、わたしらしい「どくしょのあき」になったんじゃないですかね。エッセイにも何度か書きましたが、わたしが読む小説は女性作家によるものが多いんですよ。根っからの女好きなんで(笑) こんかい当てはまる本には、司馬遼太郎の「アームストロング砲」とか、吉川英治の「新・平家物語」とかありましたけど、さすがにジジイ過ぎるだろ――と思って外しました。
みなさんも、読書の秋、満喫してください。
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