第44話 楽しんでもらえる小説
ごぶさたしています。
最近は、ヨムこともカクことも少ない藤光です。なにをしているかというと、仕事の疲れを癒すため、頭を使わずにすむゲームをずーっとやって、頭を休めています。週末にカクヨムしようかなと思っていましたが、休みたかったので結局ぼうっとしていました。ここにカクようなこともほとんどないんですよね。。。
図書館で本を借りてきました。(借りるのはいいが読めるのか?)
『歓待する文学』小野正嗣 NHK出版
作家であり、早稲田大学教授でもある小野正嗣さんの本です。2015年には芥川賞を受賞しています。……が、結構メディア露出のある人で、NHK総合の「日曜美術館」でキャスターをしてます。「日曜美術館」好きで、ぼうっと見るんですよ(ホントにNHKばかり見ている藤光 笑)。小野さん、美術・芸術系番組のキャスターとして、なかなかいい感じだと思います。よい作品に出会ったときのリアクションが「びっくりした」とか、「感動した」とか、とても素直で分かりやすく好感が持てます。その反応から感性が柔らかいっていうんでしょうか。いかにも作家さんだなあという感じが伝わってきます。
『歓待する文学』では、その小野さんが「文学は歓待する」と言っています。よい作品は、「ようこそ、いらっしゃい」と読む人をその懐に迎え入れる包容力備えていると。あるいは読む人に、そのための居場所を作ってくれるというか、自分のために書かれた小説なんじゃないだろうか、そう感じるような――文学はそこを訪れる人たちを「歓待」してくれるというわけ。純文学の作家で大学の先生ですから、この本で取り上げられているのは海外文学や日本人作家の純文学作品ばかりなのですが、肝心なところはエンタメ小説でも同じだと思うんです。
この文章に触れたあとに、自作のことを振り返り、自分は読む人を歓待できているかと考えたところ……。いや〜、自分の書きたいことばかり書いていて、読んでくれる人を歓待するなんてことはしていないな~と思い当たりました。「おれが、おれが」と書き手自身が書きたいことばかりが書かれている文章って、読んでもイマイチ楽しめないだろうな。。。反省。
どうせなら、読む人に楽しんでもらえる小説を書きたいですよね。
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