44、エピローグ
第134話
金髪のルーシー44、エピローグ
クイーンローゼス号の船長室。ベラがデスクの椅子に座って書き物をしている。
俺はノックして部屋に入り、最後の話をしようとした。
「ベラ。この旅は君の船のおかげで成功したようなものだ。俺達に協力してくれて本当にありがとう。」
「アッハッハ。随分かしこまるじゃないか。アタイは自分のやりたいことをやったまでだよ。」
「そうは言うが元々ここローレンスビルに来る必要は無かったのだし、俺達が依頼したからこの問題に乗り掛かったわけだしな。それで、後回しになってしまったが、約束の報酬を渡さなければと思って来たんだ。」
「ほほーう?」
「正直こういう報酬でどれだけ用意すればいいのか全くわからない。修理費用、部屋代、食料備品、期間もかなり長くなってしまった。モンテレーを出発した3月8日から皆でローレンスビルに戻ってきた4月4日まで26日間も世話になっている。だから君が見合う額を提示してくれると嬉しい。」
「ふーん。」
ベラは椅子から立ち上がりデスクの前に出てきた。
「その心配はいりませんよ。むしろ勇者殿の活躍にこそわたくしが報酬を支払うべきです。なにせこの問題は我々アルビオンの重要な懸念事項でもあったのですから。そしてこれからも、勇者殿の活躍にわたくし達は頼らねばなりません。頭を下げて頼まねばならないのはこちらの方です。これからも我々アルビオンの民のため、大陸の皆のため、人事を尽くして下さいますか?」
突然妙な言葉使いに唖然とする俺。
「な、何を・・?」
そう言うのがやっとだった。
「自己紹介が遅れまして申し訳ありません。わたくしの名はセシリー・アルビオン。シナプスの一人娘です。」
シナプス・・・国王の娘・・・?
おひめさま・・・?
俺の血が逆流してしまうかと思った!
こんなに豪華な船を所有しているのは、どこのお金持ちだろうとは思っていた!
だが、お金持ちどころじゃない!王族じゃないか!
それにクイーンローゼス号という船の名前。
初代アルビオン女王の名前だ!随分仰々しい所から名前をとったなと思ってはいたが、所有者その人のものだったのか!
VIP ルーム2部屋、プールまで付いて、これは王族のプライベートクルーザーだったものだ!
それにまだある!俺達がクリスの故郷モンテレーでベラの船に乗り込んだとき、ベラはローレンスビルに不穏な噂が流れていることを知っていた!
前日クリスの勤めていた酒場で情報収集をしたとき、俺達はそんな噂なんてぜんぜん聞かなかった!ベラはどうやって陸路で一週間以上かかるローレンスビルの噂を知ったんだ!?
諜報部の人間が伝えたとしか思えない!
伝書鳩や早馬で知ったんだ!
他にもある。キシリアとミネバがラウンジでホワイトデーモンの話をしていたとき、魔王が生きていることを俺は口走ってしまった!
だが、ベラは驚かずに、口外禁止だということの方を知っていた風だった。
聞かなかったことにしとくよと、俺に注意した!
ダンスパーティーで知っている奴に会うとまずいと言ったのも、身分を隠していたためか・・・。
魔王の娘に国王の娘!いったい俺の旅はなんだったんだ!?
「これは姫君!とんだご無礼を!」
俺は頭を下げた。
「よしとくれよ。アタイのことは誰も知らないんだ。そんな態度で接されたらバレちまうだろ?」
「で、ですが・・・。」
「そうそう。いつかのマッサージはとても気持ちのいいものでした。また頼んでもよろしいでしょうか?」
う、うわぁぁぁぁぁぁぁ。
「金色の紐みたいな水着も着た方がよろしいですか?あのような大胆な水着は着たことがなくって赤面してしまいました。今思い出してもお恥ずかしいですわ。」
うわぁぁぁぁぁぁぁ。
「一緒に口付けのサインの更新もしておきましょうか?これからも我々アルビオンに尽くしてくださいますように。」
うわぁぁぁぁぁぁぁ。
俺は処刑されるんじゃないのか?
「子供の頃、お城でわくわくするような冒険譚の綴られた本を読むのが好きでした。ですが時世はモンスターの蔓延る魔王歴。現実に冒険など考える余地などありません。まだ見ぬ世界に思いを馳せながら暮らしていかねばならないのだろうと、諦めかけたとき、そう、あなたが我々を救ってくださった。」
ベラ、いや、セシリー姫が俺に近付く。
「それは幸いでした。外の世界への思いが募り、爆発し、とても冒険に出ずにはいられませんでした。そこでわたくしは身分を隠し、船乗りを志すものを集め、保管されていた船を用意させ海を渡る計画を思い付きました。お父様に許しをいただくのに苦労はしましたが、冒険といっても内海を渡るだけの予定でしたから危険はないはずだったのです。」
そこに、俺達が乗り込んで来たというわけか・・・。
「あなたからモンテレーの化け物の話を聞き、この海域での商船襲撃の噂も聞くことで、危険が去ったわけではないと思い知りました。そして、今まであなた達だけに任せてばかりなのに旅行気分で船旅をしようとしている自分を恥じました。あなた達に出航を頼まれたとき、ここでわたくしが逃げるわけにはいかないと覚悟を決めたのです。まさかこのような幼少の頃見たどの本よりも奇想天外な冒険が待っていようとは思いもしませんでしたけど。」
セシリー姫はニッコリと笑う。今までのベラとは同一人物とは思えない。
「わたくしもうずっと胸がドキドキして張り裂けそうでした。」
「とてもそうは見えませんでしたよ・・・。」
俺は随分ベラとルーシーに頼りきっていたような気がする。
虚勢をはって無理をしていたのだとしたら悪いことをした。
微塵もそういう風には見えなかったが、さすがは王族。それを外面に見せずに役を演じきっていたというわけか。
「キシリアさんを部屋に迎えたとき、まるで自分を見ているような気がしました。キャラがかぶってんじゃないかと思ってさ、やっぱりアタイはこっちの方がいいのかねー?」
「気にしなくていいんじゃないですかね・・・。」
そんなことがあったがローレンスビルに着いた後、アレンとルセットに引き連れられて、リーヴァとセイラ達は収容施設に入れられていった。
そこでとりあえず罪状認否と裁きの手続きとを待つ間に、俺達はアルビオンへと戻り、書面を送る手筈になった。
セシリー姫の口添えもあってか、シナプス国王は俺達の要請をすぐに受け入れた。
リーヴァやセイラ達魔人という能力を持った駒を手元に置いておいた方が得策と踏んだからかもしれない。
ルーシーの予想通り、スタリオンは彼女達をすぐに手放した。
形ばかりの収容施設はリーヴァの視線で消滅する能力に無力だし、すでに巨大スズメに変化できる膨大なエネルギーを持つロザミィを抑える手段は誰にもないだろう。
それにこの件でアルビオンの第一皇女セシリー姫が手綱を握り、俺の名前も出ていては拒否することは難しかったろう。
アルビオンとスタリオンの国境沿い。
そこまで馬車でリーヴァとセイラ達を乗せた一団にアレンも着いてきていた。
国境を越えればアルビオンでは自由の身だ。
国境を越え馬車のドアが開け放たれると、一斉に白い翼を生やしたセイラ達が飛び出した。
「勇者の旦那によろしくなー!」
アレン手を振りながらがミネバに言った。
「アレンも達者でなー。また遊びに来るからー!」
ミネバも最後の挨拶をする。
アレンとの旅もこれで終わりだ。
飛び去っていく白い翼の天使達を見送り、ローレンスビルの自警団の一団は夢でも見ている気分だったろう。
さて、結局ベラがセシリー姫だったということは皆の知るところになった。
船は降り、城に戻ったセシリー姫。
その護衛としてベイト、アデル、モンシアがアルビオン騎士団に正式に編入することになった。ベイトは出戻りでアルビオンに戻ったわけだ。
「海も一生分堪能したような気がしますからね。ここらで落ち着くのもありですかね。」
「金がもらえるのならなんでもいい。多くもらえるのならなおさらいい。」
「はっはっっはー!かかあに自慢できるぜー!こっちに呼び寄せないとなー!」
思わぬ昇進に3人とも喜んでいたようだ。
リーヴァ達は昔貴族の留置場として使われていた館を住まいとして与えられた。
勝手な転移は許されず、ある意味今も囚われの身のままという形になったが、やったことを思えば致し方あるまい。
とはいえ行動には制限はなく、俺達特別捜査室の任務である限り外出も監視など付くわけではない。
俺達はというと、フラウは以前のまま神官見習いとして宿舎に寝泊まりしているが、クリスは俺達の泊まっているボロ宿に泊まることにしたようだ。
隣の狭い一人部屋に入ったが、壁を破って3人部屋にしようと言い張っている。
それは宿の主人が困るだろうからと止めておいた。
特別捜査室の仕事の方は大変になった。
ルーシーが魔王の娘のことを触れ回っていいと言ってから、クイーンローゼス号の船員やローレンスビルの人達から噂が広まるようになった。
ローレンスビルでの巨大鳥来襲や一万のモンスター襲撃、そしてそれを撃退したエピソード、リーヴァの島での俺達勇者の冒険譚の噂は大陸中に広がり、各地から俺達特別捜査室宛に手紙が届くようになった。
何処其処にどういうものがある、誰それが不振な事をやっている、そういった情報が溢れるようになってしまっていた。
スコットとシモン二人では手に終えない。
情報の精査だけならともかく現地へ行って確認するには時間も人も足りない。
そこでセイラ達の出番となった。
彼女達は空を飛べ、思考のリンクで離れたところでも話し合える。
食事もいらないし、変身変化再生と俺達がもういらないんじゃないかという有能ぶりだ。
彼女達に現地へ飛んでもらって情報を確認してもらう。
そうやって彼女達が今度は噂の種になった。
勇者の天使部隊。
そう呼ばれてちょっとした人気者になった。
彼女達目当ての手紙が俺達の元に舞い込んだり、犬に子供が生まれました見に来てください。などと拙い字で子供がファンレターのようなものを送ってきたりもした。
セイラは照れて嫌がっていたようだが、これも贖罪の一種と思ってやってもらうことにしよう。
リーヴァは特別捜査室の部屋で通信担当を担うことになった。
セイラ達はともかく、鱗で声だし通話できるアイテムが便利過ぎる。
それを諜報部の人間などに持たせて情報の収集が格段にスピードアップする。
その受け手として任務を与えられた形になった。
「なんで私がこんなことを・・・。」
とぼやいていたが、鱗の解析が終わって実用されるまでは頑張ってもらおう。
魔王の城のサタンのことは一旦情報を集めるとして、落ち着くまでは棚上げになっていたが、そう放っておくわけにもいかないだろうな。
アーガマまでは遠い。まずセイラ達の誰かに飛んで行ってもらうことになるだろうが、相手がルーシーと同等の実力を持ち、凶悪な存在だとしたら単独行動はさせられない。
これは次の物語として語ることになるだろう。
ある日の午後。
アルビオンに戻って一月ほどが経っていた。
城の左側にある総務局本部、3階、我らが本拠地、特別捜査室。
そこの狭い室内にテーブルを囲んで、散乱した書類を眺めたり片付けたり、忙しそうに働いている一団があった。
勿論俺達勇者の一行のことだ。
俺、ルーシー、フラウ、クリス、スコット、シモン。中央のテーブルとは離れて、部屋の片隅の専用のデスクにはリーヴァも椅子に座っている。
リーヴァはさすがに以前の長い髪と引きずるようなドレスの格好では動きづらいのか、髪を後ろで束ねタイトなミニスカートで雰囲気がかなり変わった。
そんな俺達は日夜前述した各地からの便りに目を通し、次なる目的、ルーシーとリーヴァの姉妹である魔王の娘の残り5人の情報を集めているというわけだ。
「あー。疲れた。そろそろ休憩にしようよ。」
「そうですね。ちょうどお昼ですし。」
クリスとフラウが申し出た。
「なんか見つかった?」
「いや、それらしいものは無いな。光る苔がどうとか、亀の産卵がどうとか、関係なさそうなものばかりだ。」
ルーシーに俺が答える。
「あははは。退屈そうですね。やはり勇者殿は冒険に出たいのでは?」
「ほんとーに。そろそろ一月ですもんねー。」
スコットとシモンが俺達の心境を見透かして突っ込む。
「いやー・・・そっちの方はセイラ達が十分やってくれてるからなー。正直出番が無いというか・・・。」
頭を掻く俺。
「隠居でもするつもりなの?それともあなたも魔人にでもなってみる?」
リーヴァに諭されたが、魔人になるのはちょっとどうなんだ。
「やめてよね。これ以上問題を増やさないでよ。まあ、見つからないってことは、慎ましやかに人間の生活に紛れてるって事だろうから、わざわざ私達が掘り起こす必要は無いんだろうけど。」
ルーシーが止めてくれた。
「どうだか。」
リーヴァは何か思うところがあるようだ。
「勇者はセイラ達のこと頼りにしてるんだね。私はセイラみたいに飛んだりできないから勇者の役にたてるようになりたい。」
クリスが思い詰めたように言った。
「適材適所というやつよ。クリスまでセイラ達みたいにならなくたっていいんじゃない?」
ルーシーがそれを励ます。
一応変身変化再生の能力は戻ってきているようだが、元の能力差は埋められないようだ。
もっとも、その能力を身に付けるには大量な人間の血が必要になるのだろうが・・・。
「あ、そうだ。気になってたこと思い出した。」
急に表情を変えてクリスが続けて言った。
「ベラ船長さん・・・セシリー姫のことだけど、フラウや勇者はぜんぜん気が付かなかったの?初めて会ったわけじゃないんでしょ?」
何かと思ったらそんなことか。
「いや、俺はお会いしたことは無かったな。そもそもアルビオンに居たのは4年前のほんの少しの間だけだったし、謁見する機会もなかった。シナプス国王に一人娘、つまり次期アルビオン女王がおられるとは聞いたことはあったが。」
俺はクリスの疑問に答えた。が、確かにフラウはどうなんだ。
「私も似たようなものです。お父様は幼少の頃から姫様ともお会いしていたのでしょうけど、私はただの見習いですから、セレモニーなんかで遠巻きにお姿を拝見させていただくくらいで・・・。それに船の上のベラ船長との姿にギャップが凄すぎてチラリとも同じ人物なんて思いもしませんでした。」
まあ、そうだろうな。
それが普通だ。が・・・。
「上手く化かされてたってわけね。素性をあそこまで隠すなんてとんでもないわねー。」
ルーシー、君がそれを言うのか。
「それに関連してだが、この前サウスダコタとモンテレーを連絡船が開港しただろ?」
「え?そうなんだ。」
俺にクリスがリアクションした。皆も俺を注目してる。
「あの船にビルギット達クイーンローゼス号の乗組員がそのまま乗ることになったらしいんだ。」
「へー。それはおめでたいわね。ちゃんと夢を叶えたってわけなんだ。」
今度はルーシーが相づちをうつ。
「そうなんだ。それでお祝いの言葉をと思って会いに行ってみたんだ。あれ以来だったから、ベラのことさぞ驚いただろうなーっと思ってな。そうしたらさ、凄い微妙な顔をされてな。どうしたんだって聞いてみたら・・・。」
「どうしたの?」
「知ってたんだって。」
「え?知ってた?」
「そう。むしろ何で偽名を使ってんだろうって不思議だったそうだが、まあ、本名じゃあれだから一応そういうことだろうって合わせてたんだって。」
「あらまあ。何で分かったのかしら?フラウですらほとんど顔を見てないくらいなのに船員志望の一般人が顔を知ってたわけじゃないだろうし。」
「顔以上にでかいものがあったからだよ。船乗りを志す者にクイーンローゼス号っていや、持ち主はこの世で一人しかいない。んだってさ。」
「あー。なるほど。そういうもんなのねー。」
ルーシーは納得いったのか、深く頷いた。
「知らなくたって無理無いですよ。魔王歴中の40年は船なんか出てなかったんですから。健在だったという方がビックリですよ。」
「でもうらやましいー。きっと立派な船だったんでしょう?」
スコットとシモンが入る。
「今住んでる宿より立派だったよ。」
クリスがそれに答えた。
「無駄話もいいけどお昼にするんでしょう?そろそろセイラ達も帰ってくるみたいだから先に行ってくるわね。」
リーヴァがデスクから立ち上がると部屋のドアから出ていった。
随分以前の生活とは違っているはずなのだが、もうだいぶ慣れてしまっているようだ。
まったく、今回の話の元凶だというのに呑気なものだ。
「それでは私達も行きましょう。」
「うん。勇者。お昼食べさせて。」
「ええっ。ここで・・・?」
「ほーら、みんな行くわよー。」
小窓から射し込む昼時の陽光をあとにして、フラウ、クリス、俺とルーシーはいつもの城下町の酒場へと向かうのだった。
さてさて、大変見苦しい文章でお恥ずかしい限りだが、この物語はここで終了させてもらうことにしよう。
そうそう、もしかしたら途中でおかしいと疑問に思われた方もいるかもしれない。
ミネバやマリアにその時の出来事を書いてもらっていて、その自分語りの作中で死んでしまってる。ではこれはいつ書いた物なんだ?と。
そんなわけで彼女達は生きていて、俺達とこうして無事アルビオンで任務をこなしていたのだ。
ある意味ネタバレを含んでいるのかと考えはしたが、生きていることを示唆するためにも書いてもらうことにした。
長らく伏せていて申し訳ない。
それでは皆様。愛読ありがとう。
また会う日まで。
さようなら。
ルーシーからの最後の挨拶
どうしても勇者様が私に一言って言うから、私が話したことを勇者様に書いてもらうことにするわ。
と言ってもなにを話せばいいかよくわからないけど。
え?魔王の城から出ていった後どこに言ったか?施術を封印する袋なんてどこにあったのか?
ウフフ。それは簡単よ。私はアーガマに隠れ住んでたって言ったでしょ?
ママのところに帰ったのよ。ママは施術を使える人だったから、魔王にかかっている施術のこともある程度知ってたみたいね。だから魔王の頭部を持ち帰り封印の袋に入れておくといいって前から言ってて、その準備もしてた。
まさか実行するとは思ってなかったようだけど。女の復讐心が準備だけはさせてたのね。
アイツの頭を持って帰って見せたら、いきなり平手打ちで床に転がしたのには私も驚いたわ。
仕方ないけどね!
なんで寒村に逃げ込んだ俺をわざわざ探したのかって?
ほんとーに勇者様は鈍感なのねー。私は誰彼構わず微笑んだりしないわよ?
まあいいけど。
それじゃあみんなお別れね。楽しんでくれたのなら幸いだわ。
読んでくれてありがとう!
完結
金髪のルーシー @nurunuru7
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