31、ダンスパーティー

第88話

31、ダンスパーティー


私とミネバとアレンは勇者を見送ってから町へと再び出かけ、その日1日を本屋の梯子で過ごした。

最初ほど勢いよく本を買わなかったけど、全部合わせると200冊にはなっているんじゃないか思う。

夕暮れを過ぎ、暗くなってきたのでアレンの家に帰ることにした。


街灯が点され店に明々と照明が照らされてるのでこの町はまだ明るい。


「あー。買った買った。これで当分ネタには困らないね。ニュフフ。」

「何のネタだよ。ホントに俺の家に泊まる気か?金はまだ15万余ってるぞ?」

「いいよ。めんどくさい。それより何も無いんでしょ?食べるもの買ってきたら?」

「ああ、そうだな。じゃあ行ってくるからここらで待ってろ。」


そう言ってアレンはお店に向かっていった。

いつ頃からだろう。私はミネバとアレンの後ろで一歩引いて話を聞いている事が多くなったような気がする。別に会話に混じろうと思えば混じれるんだけど、なんか二人の馴れた雰囲気が私を遠慮がちにしている。


高い崖の上に広場があり街灯とベンチがいくつか置いてある。広場の回りには食品、雑貨、私達が入っていた本屋等の店が並んでいて、ここだけで色々そろう商業施設になっていた。


食品の店に入って姿を消したアレン。

ベンチに座り袋から絵本を取り出して見てるミネバ。

私はミネバの横に座った。


「食べるもの買ってきたら?ここらで待ってろ。」

「ん?なによいきなり?」

「なんか恋人同士の会話みたい。」

「はっ?なによいきなり!?」


ミネバが紅くなった。


「ミネバでも紅くなったりするんだ。」

「あたしが恥ずかしいんじゃないよ!クリスが変な勘違いしてるのが恥ずかしいの!」

「なんだ。勘違いか。じゃあ私だけ船で泊まってあげなくていいの?」

「いいよ!これから部屋に行こうかってときに変なこと言わないでよ!」

「ふーん。」

「あー、やだやだ。これだから男で充実してるやつは。隙あらばそういう話に持っていく。」

「別に充実はしてないよ。」


勇者はキシリアに夢中だし。


「そういえば勇者は今なにやってるんだろう?」

「気になる?ニュフフ。聞いてあげようか?」

「うん。勇者が今日誰と何を何回して、今どこに居て今夜どこに泊まるのか気になる。」

「気になり過ぎでしょうが。ドン引きだよ。」


しばらくミネバは考え込むようにふーんとか、へーとか言ってニヤついていた。


「今日の午前は行方不明の事件を調べてたんだって。午後はホテルでダンスの練習をやってたって。」

「ダンスの練習?勇者とキシリアが?」

「そうみたい。んー。んっふっふ。そうだ。あれやってみよう。」


一人でニヤついてるミネバ。


「勇者とキシリアは同じ部屋に泊まってるの?ちゃんと聞いて。」

「そうみたい。勇者がクリスはどこに泊まるのか聞いてくれって言ってるらしいよ。」

「え?勇者が?ちょっと待って。私が勇者の事聞いてるって勇者に言ったの?」

「そりゃそうでしょ。」


私は頭を抱えてうつ向いた。

私が勇者の事気にして寂しがってるみたいに思われそう。


「あたしと一緒にアレンの家に泊まるって言っといたから大丈夫でしょ。」


そこにちょうどアレンが店から袋にお酒と何かの食べ物を下げて帰ってきた。


「待たせたな。暗くなったし帰ろうぜ。」

「ちょい待ち。」


アレンの手から袋を取り上げベンチに置くミネバ。

もう一度アレンの近くに寄って正面に立つ。


私とアレンはミネバが何をするつもりなのかと、私はベンチに座ったまま、アレンは立ったまま呆然と見てた。


月明かりと街灯のスポットライトの下で、ミネバはTシャツ短パンの服から緑の夜会服、網タイツに厚底ヒールという服装に変身した。


ビックリして声が出なかった。服の変化自体は私達ならいつでも出来るんだろうけど、急に別人みたいになったので目を疑った。


「それ、昨日の・・・。」

「ちょっとダンスの相手してくんない?サンダーダンサー40巻中最後の回の1ページだけしかしてないダンスの4コマ分をあたしなりに解釈したダンスをダンスパーティーで披露してやろうと思ってんだよね。」

「ダンスパーティー?って、ああ。明日あるやつじゃないか?毎年恒例の。俺は近くの警備くらいしかやったことないが。え?俺が踊るのか?」

「アレンしか男いないしね。」

「いやいや、ダンスも踊ったことないし、その作品も話を聞いた事があるってだけで、見たことねえって昨日言っただろ?」

「いいのいいの。あたしもダンスなんて踊ったことないし、突然タイトル回収しただけで作品にもほとんど関係ないから。」


ミネバはスカートを手で上げてお辞儀をしてからアレンの手を取った。

両手でホールドを作って前後にボックスステップ、視線や姿勢がぎこちなくフラフラ動くアレン、でもミネバの動きに合わせてリードしようと必死についていってる。

ナチュラルターンでくるくると円舞し始めた。

必死にステップを合わせるアレン。リバースターン。足が縺れそうになる。

最後に仰け反るようなオーバースウェイのピクチャーポーズで締めて止まった。

アレンの右腕を上げてくるくる回りスカートを上げてお辞儀をするミネバ。


「なんだよ、えらく本格的じゃねえか。俺はめちゃくちゃな躍りでもするのかと思ったぜ。」


アレンはちょっと照れながら驚いていた。

私もビックリした。サンバでも踊り出すのかと思った。


「ミネバってスローワルツできたんだね。」

「うんにゃ。これ以外はできないよ。基本もなにも知らんし。いい機会だからみんなに見せてみよう。」


目元を手で覆うアレン。


「マジかよ。俺も出るってことか?」

「ニュフフ。案内頼むよ。」


私達はそこを離れ暗い夜道の下り坂を歩き出した。

ミネバはまだ夜会服のままだった。

アレンが自分の荷物とミネバの絵本の入った袋を全部持ってくれてる。


勇者とキシリアもダンスパーティーに出るのか。

ダンスパーティーって言っても私にはピンとこない。アレンに詳しく聞いてみよう。


「ねえ、ダンスパーティーってどんな感じなの?」

「ん?ああ。別に貴族とか爵位クラスの社交場ってわけじゃねえよ。ホテルが主催した客寄せの催し物ってだけで、一般人とか観光客とか呼び寄せてホテルに泊まってもらおうって腹だな。中にはお忍びでそういう位の奴が混じってるかもしれねえけど。去年までもモンスターが徘徊する中でも陸路でわざわざ人が来てたりしたが、今年はもっと増えるかもな。」

「海路も使えれば良かったのにねー。」


ミネバが突っ込んで欲しそうに切り出してきた。


「お前がそれを言うなよ。そのせいで俺達が・・・。」

「ニュフフフフ。海の生存権はあたし達が握ってるんだよ。」


「どのくらい人が集まるの?」


私は話を戻した。海の生存権は特に興味ないかな。


「50組100人くらいじゃねーか。大きいとはいえホテルのホールだし、そんなには入んねーだろ。ダンスするとしたらな。当日の会場の雰囲気とかはさすがに知らねーな。」

「ふーん。」


私達は下り坂を降りながら港の入り口まで歩いていた。

ホテルの前を通りかかる。

勇者とキシリアがここに泊まっているんだ。

明日ダンスもする。


私は出来るだけ見ないように通り過ぎた。

港の方に視線を向けていると、見慣れない光景が目に入ってきた。


「あ、あれ?」

「ん?なんだ?」

「船が来てる。」

「は?」


港に着いているクイーンローゼス号の横に別の大きな客船が停まっていた。明かりが点いてるから人が居るみたい。


「ああーっ!あたし達の海の生存権がぁーっ!」


ミネバはショックしていた。


「このサラミス海域の危険性を知らない所から来た奴等も居るんだろうな。」


アレンも苦笑いで見ていた。


「どうすんのよコレ!え?いいの?休戦中だから?」


ミネバは独り言のように誰かと話している。セイラとかな。


「お前らまだ船を襲うつもりなのかよ。」

「ニュフフ。それを決めるのはあたしじゃない。所詮あたし達はリーヴァの操り人形。やれと言われればやるだけよ。」


私もアレンも何も言えなかった。例えこの場でも襲えと言われればあの船を襲うのかな?

やっぱりこの戦いを終わらせるにはセイラのアジトを探しだして直接魔王の娘と決着をつけるしかないんだ。

ミネバと一緒に居ると緊張感が無くなって、戦っていることを忘れそうになるけど、危険人物、要注意人物には変わらない。


「それより早く帰ろう。もう疲れたよ。」


私はミネバの後ろに立って胸を鷲掴みした。


「なにすんのよあんたぁ!いきなりぃ!」


凄く良い反応をしたミネバはくの字に体を曲げて前に仰け反った。

反動で前のめりに崩れて前にいたアレンに抱き抱えられる。


「早く終わらせちまいてーな。さあ、帰ろうぜ。」


ミネバの肩をポンと叩き先頭を歩き出すアレン。


「ミネバには真面目な話は似合わないよ。さ、行こう。」


私はミネバのお尻を触ってアレンの後を追った。


「こらっ!触るのやめい!」



アレンの家の集合住宅の2階。質素な部屋に戻った私達。

ベッドは狭いので3人で寝るのは無理そう。アレンは体が大きいので一人で埋まっちゃう。

アレンは端に置いてあった丸テーブルと椅子を引っ張り出してベッドの横に並べ、買ってきたお酒や食べ物を配膳した。


「俺はここで突っ伏して寝るから気にすんな。酔っぱらって朝までここで寝てるときもあるからいつもの事だ。」

「あんまり体に良くないよ。」

「気遣いどーも。横になるときゃマントでも敷いて床に寝る。」


私とミネバはベッドの縁に座って自分でウイスキーをグラスに注ぐアレンを見ていた。


「じゃああたしは今日の戦利品をチェックしておこうかな。」


ミネバは袋から絵本を取り出した。


「私も見よう。」


私も自分が買った唯一の絵本、勇者ハーレムを最初から読み出した。

勇者が色々な女の子と色々な事しているのを見るとムズムズする。

やっぱり私とルーシーに似ている女の子が出てきた所だけ見よう。


「それで?本屋の案内はこれで終わりか?」

「そうだね。明日は一応ダンスの練習しておかないとね。」

「本気で出るのかよ。さっきのおぼつかねえ千鳥足じゃカッコがつかねえから、やるんなら気合い入れて頼むぜ。」

「ニュフフ。一曲しか踊らないけどね。」


二人はやる気みたいだ。

ミネバはニヤニヤしながら絵本を読み、アレンは買ってきたサンドイッチと干し肉をガツガツたいらげ、そわそわした様子でお酒を飲みほした。


「明日1日で覚えれるかちょっと不安なんだがな、ちょっとここでやってもらってもいいか?」

「ありゃー。わりと真面目に取り組むタイプなんだねー。適当でもいいのに。」

「そりゃお前は踊れてるから良いだろうけどよ、俺は赤っ恥かいたらこの先ここで噂されかねねえだろうがよ。」


アレンはここが家だから失敗したら恥ずかしいだろうな。


「じゃあ、やるかいな。」


絵本をベッドの上に置いてミネバは立ち上がった。

アレンも丸テーブルを隅に片付けてスペースを空ける。


二人が組んで練習を始める。部屋が狭くてダンスホールのようにはいかないけど、隅から隅まで使って、いち、にー、さんとリズムを取りながら足元を確認している。

私も基本的なことを横からアドバイスしたりした。

手のホールドは水平を維持、動きは腰から下、縦軸で付ける、大きく動こうとして相手を振り回さない。リードとフォローが大事。なんてことを。


徐々に二人の息が合ってきて私はもうこの段階でアドバイスすることがなくなって、後は二人の精度を上げる反復が必要な感じになってきた。

私は手持ちぶさたになって頭の中で考える。


勇者とキシリアもこうやって練習しているんだろうな。

そう思うとソワソワして居ても立ってもいられなくなる。

勇者が今何やってるか見に行きたい。


私は立ち上がり部屋から出ようとドアに向かった。

突然の私の行動にミネバとアレンが私の方を振り向く。


「ちょいと、どこ行くのよ?」

「2時間くらい散歩してくる。二人とも良い感じに体が暖まってるみたいだから、この辺で少し放熱したら?」

「は?どういう意味よ?」


私は答えずにドアを出ていった。

ホテルまで距離があるけど歩いて行くつもりはない。

屋根の上にジャンプで飛び上がり、屋根伝いに夜の町並みを駆け出していく。


港の入り口の袋小路に着地して誰もいない事を確認。

ジャンプを見られないようにという事と、もう1つやることがある。

勇者とキシリアの部屋がどこか分からない。知る方法はこれしかない。

私がキシリアに変身してフロントから聞き出す。

直接私が聞いても教えてくれるか分からないし、私が部屋の番号を聞いたことが勇者にバレるとマズイ。

そこまでやるのかと抵抗感もあるけど、ルーシーの言う通り私にはタガが外れてるみたいだから仕方ないね。


キシリアに変身する。キラキラと体が光り辺りを照らす。

服はいつもの私の服のままだけど、変じゃないかな。

罪悪感がある。早く済ませてしまおう。

早足でホテルまで歩いて向かった。


夜遅いのにホテルのホールには人が大勢いた。

さっき到着した船から降りた客が物珍しそうに見学しているみたいだ。

奥のショップやバーに人が出入りしている。


ホールにはソファや観葉植物、よく分からないオブジェが置いてある。これは明日取り除かれて広いダンスホールになるんだろう。広さだけならかなりの広さだ。一辺100メートル四方はありそう。


私はフロントに迷わず向かった。


「あのう、申し訳ないのですけど、わたくし泊まっている部屋の番号を忘れてしまって、教えていただけると助かるのですけれど・・・。」

「左様ですか。キシリア様ですね。キシリア様のお部屋は215号室になっております。」

「あら、そうでした。ありがとうございます。」

「いえ、鍵の方は大丈夫ですか?」

「はい。連れが部屋に居りますので。それでは失礼いたします。」

「ごゆっくりおくつろぎ下さいませ。」


なんとか無事に聞き出せた。キシリアの物真似も上手く出来た。

ちょうどやって来たエレベーターから人が降りていく。私はそれに乗り込んだ。私一人のようだ。

恐る恐る2と書いたボタンを押してみた。

ドアが閉まりグーンと上がっていく。

そこで私は変身を解いて自分の姿に戻る。


2階に着いてエレベーターを降りる。廊下を歩きながら215号室を探す。

あった。海沿いの部屋だ。2階だと景色はあまり見えないかもしれないけど。


ドアの前に立つ。

このドア一枚向こうに勇者とキシリアが居るんだ。


ドアノブに手をかけれない。

怖い。


ここまで来たのに。簡単な事なのに。

夜遅いし鍵がかかってるかもしれない。

ノックしても返事がないかもしれない。

何しに来たんだってあしらわれるかもしれない。

怖い。怖くて最後の一歩が踏み出せない。

私はドアの前で涙ぐんでしまった。


海沿いの部屋ならバルコニーがあるかもしれない。

そっちからこっそり覗いてみよう。

完全にヤバい人だけどここまで来たら気になってしょうがない。


私は廊下の端にある非常階段へと行ってみた。端の部屋は220号室。

重い扉を開けて外に出る。階段は鉄の板が螺旋にぐるぐる巻いているタイプだ。

ここから220号室のバルコニーは壁で見えない。

壁に骨針を突き刺して渡るわけにもいかないし、困った。

壁の出っ張りがあるみたいだ。そこにぶら下がりながら正面に移動しよう。


角を曲がり220号室のバルコニーにジャンプする。

あまり広くは無いけど屋根のないちょっとしたスペースが確保されている。隣の部屋とは繋がっておらず、谷間になっている。

ざっと見た感じ幸いこの部屋もこの先の部屋もバルコニーに人は出てきていないようだ。

私はジャンプして215号室に急いだ。


バルコニーの両サイドには壁がある。そこに着地して姿を隠す。

部屋には明かりが点いていた。まだ起きてるんだ。

透明なガラス戸で一面覆われたバルコニーと部屋の敷居にはカーテンもかかっていない。

私はゴクリと唾を飲んでチラリと部屋の中を覗いてみた。


部屋は縦長の部屋で横にスペースはあまりない。と言っても縦に比べてと言うだけで、ゆっくり過ごすのにはじゅうぶんだ。

バルコニー側にベッドが二つ並んでいる。その奥で勇者とキシリアがいた。


真面目な顔でダンスの練習をしている勇者。

ニコニコしながら抱き付いてダンスを教えるキシリア。


ホッとしたような、安心したような、安堵したような。

私はなんだか落ち着いた。


アレンと一緒で真面目に練習してるんだね。

昼間からずっと?


私はしばらく二人の練習風景を隠れて見ていた。

ステップを間違えてキシリアのスペースを崩してしまう勇者。

キシリアが怒ったような顔で勇者に抱き付く。


なにやってんだろ?


勇者はキシリアの肩を叩き逃れようとしているみたい。

絞められてるのかな。


私は二人が寝るまで眺めていようか悩んでいた。

さらにしばらく練習していた二人だけど、そろそろ就寝という流れになったみたい。

私から見て奥の部屋に二人で入っていく。

シャワー室があるんだ。二人で入るの?そりゃあ私も勇者と入ったことあるし、温泉では裸で過ごしてたけど、こんなに仲が良くなってシャワーに一緒に入るなんて勇者何考えてるの?


私はまたソワソワしだした。


勇者はすぐに出てきた。服は着たままだ。

ベッドにゴロンと横になる。ベッドはバルコニーに近い。見つからないようにしないと。

ちょっとしてキシリアも出てきた。

キシリアは勇者に声をかけてるみたいだけど勇者は眠っているようだ。

勇者寝るの早い。

キシリアは困った顔をしたけど、意を決したように勇者が横になってるベッドに一緒に入っていった。

ベッドは2つあるんだからそっち使えば良いのに。

キシリアは勇者の真上に覆い被さるように抱き付いて横になった。

そんな上に乗ったら勇者起きちゃうんじゃないの?

キシリアは気持ち良さそうな顔で体を勇者に擦り付けている。

二人が寝るまでは眺めていようかと思ったけど、キシリアが何か仕出かしそうで安心出来ない。

勇者に頬擦りして抱き締めていたキシリアが急にガクッと力なく倒れた。

え?気絶してる?

なんなの?この二人。


唐突に終了した二人のやり取りを呆然と覗き見していた私は、バルコニーの窓ガラスの中央に出てベッドの近くに寄ってみた。

勇者がグーグー寝てる。

私はニヤニヤしながら勇者の寝顔を眺めた。

もし今勇者が起きたら私は頭おかしい人だと思われちゃう。

そろそろ帰ろう。


夜の町並みをジャンプで颯爽と立ち去る私。

これ書いちゃって良かったのかな。まあいいや。




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