第15話

「わいわい、がやがや、、、」

「、、、」

「わいわい、がやが、、、」

「おい!なんでいるんだよ!?さっさと黄泉に帰れよ!」

GJの拠点には、今日も今日とて死んでも死にきれない死者が溢れていた。サモンの能力は自分でも制御できず、門となっている俺を利用して現世に戻ってくる者が多くいた。その中にはガイマルの姿もあった。

「な、なあ、ガイマル。こいつらを連れて戻ってくれないか?このままだとGJが死人の巣窟になっちまう、、、」

「ええ?いいじゃねえか、それでも。現に俺もこうやってお前と話せてるわけだしな。俺はこれで満足だぜ。お前は違うのか?」

「い、いやぁ、俺はあの時お前が死ぬのを覚悟したわけだしなぁ、、、」

「ジュンペーさん!今日も魔物退治の依頼が来てますよ!受けますか?」

「ああ、ウサギ。早速行こうか?なあ、みんな、留守番は任せたぞ」

「はーい!」

全ての死者が声を揃える。まあ、悪さはしないだろう、きっと。


道中、、、

「ジュンペーさん、黄泉の皆さんと仲が良いんですね」

「は?そう見えるか?」

「はい、なんだか毎日生き生きしてますし」

「ははは、そうか、そうか、、、あ、そろそろ目的地だな」

ウサギの家族はあれ以来姿を現すことはなかった。きっと彼女の成長ぶりを見て満足したのだろう。

「なあ、ウサギ」

「?ジュンペーさん、どうしました?」

「これからもよろしくな」

「、、、!はい!」

俺とウサギ、新生GJはこれからも困難に立ち向かっていく。俺のステータスは失われたが、強い絆で苦難を乗り越えていこう!

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