第14話

召喚された死者たちは、母様、父様、兄様たち私の家族を除いて元いた場所に帰っていった。

「ウサギ、あなたはまあ、こんなに立派になって、、、」

「私たちも鼻が高いぞ」

「母様、父様、、、」

「お前は誇り高き俺たちの一族だもんな!奴に1人で立ち向かって、カッコよかったぞ!」

「兄様!また会えて光栄です!話したいことが山ほどあるんです、、、!」

「ああ、お前の冒険譚を教えてくれ!」



俺はボロボロになって倒れるミハイルを見下ろしていた。

「は、はは、、、お前の勝ちだ。殺せ、殺してみろよ、、、」

「俺は直接手を出さない。お前は警察組織に引き渡す。罪状を鑑みるに、お前の年齢でも死刑は免れないだろうな」

「、、、俺が憎くないのか?多くの人間たちを殺して、お前も、お前の大事な相棒も殺した、、、」

「ああ、憎いさ。正直はらわたが煮え繰り返りそうだ。だがな、ミハイル。俺は人を殺すのは嫌だ。例え死ぬほど殺したい相手がいてもだ」

「、、、そうか、、、そうだな、お前は昔からそういう奴だったよな、、、」

俺はミハイルを引き渡すと、ウサギの家族と対話した。

「あなたが私たちを現世に移してくださったのですね!それに加え、ウサギの危ないところを救っていただき感謝してもしきれません!」とウサギ母。

「いえいえ、いいんですよ。俺は自分の因縁にケリをつけたまでです」と俺も返す。

「ジュンペーさん、私からもお礼を言わせてください!家族にまた会わせてくれてありがとうございます、、、!」とウサギ。

ウサギの家族も彼女としばらく話をしてから元の黄泉に戻っていった。

「あ、そうだ、これからどうしますか?ガイマルさんは死んじゃいましたし、やっぱりGJは解体ですか?」

「いや、、、ウサギ、お前さえ良ければ一緒についてきてくれないか?新生GJをお前と一緒に作っていきたいんだ」

「、、、!はい!ジュンペーさんさえ良ければ是非!」

俺たちは固い握手を交わすのだった。

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