第2話戦姫の悩み

戦うことで私は自分を証明してきた。


誰かに認めてもらいたくて、貴方に認めて欲しくて。



最初は貴方の喜ぶ顔を見たくて戦っていた。


家族を戦争で亡くした私とレイは二人で協力しながら生活してきた。


しかし戦姫として戦うことが増え、互いに距離を取ることもあった。



「戦争、終わったよ」


私はレイに言いました。


「ほんと?これでまたしばらくは大丈夫?」


レイは心配そうに言いました。


「今回の戦争で全部終わり、私は戦わないよ」


「やっと、解放されるんだね」


安心した様子をみて、私も安心した。


これまで私が戦姫として戦い続けることをレイは反対していて、本当の家族のように大切に思ってくれていた。

しかし、国からの要請もあり、私が拒んで国ごと無くなって仕舞えばレイも私もタダでは済まない。


レイを守りたい、その一心で戦ってきた。

幸い戦う力が私にはあった。


「守り抜いたよ、、」


小さな声でボソッと私は言った。


「何か言った?」


レイには聞き取れなかったようだ。



「冷蔵庫は明日届くから、また運ぶの手伝ってね、リリィ」


この時はまだ王城で生活をしていたので

これから一緒に暮らすことをまだレイには話していない



戦うことしかして来なかった私はレイと暮らせるか不安だった。


もし断られたら、、



私は憂鬱になった。

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