第20話 卵?

俺とワイバーンの一騎打ちは睨み合いから始まった


レッドワイバーンも俺のことを警戒しているな

さて、やつは何から仕掛けてくるかな?


そう思っているとしびれを切らしたワイバーンがブレスを放ってきた


「やっぱり他のワイバーンより威力が桁違いだな!目眩しのつもりで撃ったんだろうが俺の方が早く動けるぞ!ハァ!」


案の定、ブレスを目眩しがわりにしワイバーンは回り込んできた。俺はそれを読んでいたのでワイバーンに接近する勢いのままワイバーンの片方の羽を根本から剣で切った


やはり剣聖スキルになってから剣の扱いが格段に上がってるな

ワイバーンより硬そうなあいつの鱗が簡単に切れるほど技量が底上げされている


「羽がなければお前は飛べないだろ。それだとただのトカゲだな!」


俺がワイバーンを馬鹿にしているとそれを理解したのかレッドワイバーンは雄叫びお上げながら走ってくる


「お!怒ったか!動きが単純なったているぞ!」


俺はただ真っ直ぐ走ってくるワイバーンに闇魔法を発動し拘束する


「ダークバインド」


魔法名を唱えるとワイバーンの足元から影が伸びていきワイバーンの尻尾、足、残った羽、首と絡めたり押さえつける


「初めて実戦で使ったがけっこう強力だな。これはこれでスキルレベルを上げるのもありだ。それに、闇魔法ってだけでなんかかっこいい!」


「ゴーシュなにぶつぶつ言ってるの?」


ヤバイ!ニーナに聞こえてたのか。


「あ、案外使い勝手のいい魔法だからいいなってさ」


「なるほどね。今もワイバーンは動かないでいるからけっこう使えるね」


ニーナの言ったとうりワイバーンはまだ動かずにいる


「お前との戦闘は案外あっけなかったがあるものはあったよ。一閃!」


俺はレッドワイバーンの首を斬り戦闘を終了させた


「お疲れ様。楽しめた?」


「案外な。飛行スキルと闇魔法の実験もできたし、それもふまえたら上出来だろ」


「そっか。よかったね!」


「ワイバーンの死体回収したら巣の確認に行くぞ。なにお宝があるかもしれないしな」


俺たちは手分けしてワイバーンを回収している

なんと、ワイバーンだけで34匹

けっこう倒してたみたいだから帰ってからのステータス確認が楽しみだ


パーティー組んでるからニーナにも経験値は入ってはずだからきっとニーナまあなってるんだろう



「ゴーシュ〜!こっちは全部回収したからそろそろ行こっか」


「了解。俺も終わったから巣の探索にいくぞ〜!」



ワイバーン達と戦闘した少し先に巣はあった

お宝などはあるはずもなくそこにあった物は、、、


「これって、卵だよね?どうする?」


「ここにあるってことはワイバーンの、卵だろうから持って帰って俺たちで育てるか?魔物を使役して戦う冒険者もいるし」


「それいいね!名前なににしようかな〜」


「まだ早いだろ。さてと、そろそろ帰るか」


俺たちは名前を考えながらギルドへと帰った

レベルが上がった影響か最初来た時より早い時間で帰ることができ、少し驚いた


「シスさ〜ん、今帰りました。ワイバーンの依頼なんですが達成処理をおねがいします」


俺が話しかけるとシスさんはとても驚いている顔でこちらを見ていた


「え?ワイバーンの依頼って巣の確認できれば殲滅ですよね?ゴーシュさん達が出てからまだ2日も経っていませんよ?本当ですか?ごまかしてないですよね?」


シスさん疑いすぎじゃないか?流石に片道1日かかるからな無理もないのか?


「疑いすぎですよ。ちゃんと巣の殲滅も済ませて帰ってきましたので大丈夫です。心配なら足の速い人に確認だけ行かせるのもありだと思います。もちろん確認が取れるまで報酬は待ちますので大丈夫です」


「わ、わかりました。疑いすぎたことは謝ります。ではこちらで確認を、する者を選びいかせます。申し訳ありませんがそれまで報酬はお待ち下さい」


「大丈夫ですよ。それと素材買取をして欲しいのですが、どこに行けばいいですか?」


「それでしたらギルドを、出てすぐ右の建物でお願いします。そこはギルド系列の素材買取屋なので安心してご利用ください」


「わかりました。ありがとうございます」


依頼の話を済ませた俺たちはさっき教えてもらった素材買取屋に向かって行った


「すみませ〜ん!素材買取をお願いしたいのですがいいですか?」


少し大きめの声で呼ぶと奥から人が出てきた


っお!デカいなそれにゴツすぎないか?


俺が定員の見た目に驚いていると、、


「素材買取ねいいぞ〜、、、俺はでがい!魔物も!扱うから!このぐらい筋肉が!なくっちゃな!!」


定員は自分の筋肉をアピールする動きやポーズをとりながら話してくれた


この人濃いな〜


「俺はテッドだよろしく。坊主と嬢ちゃんはなんてんだ?」


「俺はゴーシュでこっちがニーナ。俺たち2人でパーティー組んでるんだ。テッドこちらこそよろしくお願いします」


「よろしくお願いします」


俺とニーナはそれぞれ握手をし挨拶をした


「お前ら若いのにすごいな!頑張れよ!それじゃ買取するから素材を出してくれ、ってお前らなにも持ってなじゃね〜か」


今更すぎないか?確かに不安に思うだろうな


「俺のスキルで持ち運んでいるので大丈夫です。それと、量が多いのですが大丈夫ですか?」


「なんだスキルか、深くは探らね〜が便利なの持ってんな、素材ならそっちの奥に出してくれ」


わかりました。と返事をしカウンター横の扉から奥へと入っていく


「じゃ〜出しますね」


俺は遠慮なく途中で狩ったウルフや大量のワイバーンを出した


「ウルフか、、、お!ワイバーン!いいじゃ、、ねえか、、っておいおい!ちょっと待ってくれ!あとどんだけ出てくんだ!?解体場が使えなくなっちまう!」


テッドさんの焦った声で俺も魔物を出すのをやめた


「ワイバーンが全部で49匹なのであと10匹ですかね」


「マジか、、、俺しばらくは徹夜だな、、、」


テッドさんは少し青ざめた顔をしながらぶつぶつとなげいている


「ゴーシュ!こんなには1度に解体できないから小分けにしてくれ!頼む!10匹づつなら1日で処理できるから、1日おきにワイバーンを渡してくれ」


すごい勢いで頼まれてしまった。そうだよな他の人達も素材を渡しにくるもんな、いくら作業員がいたとしても対処しきれないか


「わかりました、それでお願いします。買取金も10匹づつでいいのでその都度お願いします」


「わかった。必ず終わらせて金も用意しておくから」


テッドさんとの交渉を終わらせ、宿に戻りご飯を食べることにした


「ふぅ〜久しぶりに帰ってきたね〜!やっぱり落ち着くな〜」


「落ち着くって2日も経ってないのに大袈裟だな。それともニーナは野営だとあまり寝れなかったのか?」


「そんなことないよ。ただ、ここに帰ってくると今日も1日大きな怪我もなく無事に帰ってくることができたんだなって安心するんだよね」


そんなこと思ってたのか


「そうだな、無事じゃないとこの宿に帰ってこれないもんな。なんか俺も落ち着いてきたよ」


俺たちは笑いながら話をしご飯を食べた


「宿のご飯も美味しいね!ここのご飯食べないと1日が終わらないよ。今日はいっぱい食べるぞ!」


遠出から帰ってきて気が緩んでいたのか2人では多すぎる量のご飯とお酒を頼み、苦しいと2人で笑いながら食べきった


「ほら〜、ニーナ部屋についたぞ」


「うぅ、わかった。うぷっ食べすぎた」


「あんなに頼むからだよ。お酒も飲んでるから気持ち悪くなったんじゃないか?」


「回復魔法かけるから大丈夫。ヒール!」


顔色がだいぶ良くなったな。もう平気そうだ


「楽になった〜もう大丈夫だから一緒に寝よ?」



俺はニーナにキスをし眠りについた



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