第15話 Bランク



次の日、冒険者ギルドに行きBランクとしての依頼を探してみた



「ん〜、何がいいのかはわからないな〜」


ニーナもわからないようで悩んでいる

シスさんにでも聞いてこよっと


「シスさんおはようございます。Bランクの依頼を受けようと思ったんですけど初めてなので何がいいのかわからないんですよね」


「そうですね〜、徒歩で1日ほど離れた場所にワイバーンの巣ができたようなのでその討伐依頼がありますね。どうなさいますか?少し距離もありますしワイバーンが何匹いるかもわからないので危険すぎるかもしれないです」


「なるほど」


歩いて1日だったら俺がニーナを抱えて走れば3時間ほどで着くかな

ワイバーンの数が多いなら新しい魔法の練習と俺とニーナのレベル上げにもなるから好都合だ


「シスさん、その依頼受けるので場所を教えて下さい」


「わかりました。場所はここから1番近い門から北東方面へずっといくとゴブリンが出た森とは違いウルフ系が出る森があります。その森を抜けると山脈が出てくるのですが、その山脈の中腹にワイバーンの巣があります」


「なるほど、わかりました。ニーナ準備してから行くよ!」


「は〜い。私も頑張っちゃうよ!」


俺たちはギルドをあとにし、水や食料を買いアイテムボックスへしまっていく。

アイテムボックスは時間停止能力があるらしく、果物を入れて忘れて放置していたが腐っていなかった


「買い物はこれぐらいでいいかな?ニーナは他に何か買いたいものあったりするのか?」


「ん〜野宿する可能性も考えて野営用のテントと布団が欲しいかな」


「そうだな!少し大きめの買いに行くか」


家具屋を見に行き2人では使うには少し大きいテントを買いダブルベットもかった

ベットのマットは厚めのを買った、試しで触ったりしたがかなりふかふかだったので実際に寝てみるのが楽しみな俺もいる


「そろそろ行くか」


「そうだね!」


買い物が終わって俺達は門へと歩いていく。そこから北東は少し歩き人目がなくなってきたところで俺はニーナを、お姫様抱っこした


「ゴ、ゴゴゴゴーシュ!何してるの!?」


「この体制のまま目的地まで少し走るから舌噛まないように気をつけてね?」


ニーナは顔を真っ赤にして慌てているが俺は構わず笑顔で喋りかけ、そのままスピードを、上げていく




2時間半ほどして森へついた


「ニーナおろすよ。ここからはウルフ系のモンスターが出てき始めるから警戒してくれ」


「わかった」


俺たちは森へ入りまっすぐ歩いていく。

しばらく歩いているとウルフが6匹現れた

とりあえず鑑定してみよう



ーーーーー

ウルフ


レベル 5


ウルフ種


スキル


噛みつきL v 2

ひっかくL V1

嗅覚強化L v 3


ーーーーー



「こいつらのレベルは5だからそんなに強くない。だから、周りに注意しながらいくぞ!」


「うん!」


一匹のウルフが走り爪で襲ってきた


「ウォーターウォール!」


襲いかかってきたウルフの目の前に水の壁ができた

その壁に阻まれウルフは一度動きを止める

その隙に、、


「ウォーターランス!」


ニーナは水の槍を発動しウルフを突き刺した


「よし!ニーナはそのままあと1匹でいいから相手をしてくれ!」


「わかった」


その間に俺は、様子見なのか動きがなかった4匹のウルフとの戦闘を開始する


「雷纏!」


これは中級雷魔法で使えるようになった

サンダーエンチャントの上位互換になる


「うぉ!すごっ!サンダーエンチャントの時より格段にパワーアップしてるな」


俺は軽く踏み込みウルフの首を切ろうとした

だが、、、、


「マジかー!」


ズドーン!

ウルフの奥にある木に突っ込んだ


「いたたたぁ〜、これはワイバーンの前に試せてよかったな」


少しはコツが掴めたな


「いくぞ!」


先ほどより少し弱めに足に力を入れてウルフを切るために素早く接近した


「ふん!」


ウルフへと接近しおれはただ剣を振り下ろした


ギン!

スキルも使わずに剣をふったが十分すぎる威力はあるな

ウルフの首が落ちた。それを見ていた他のウルフは少し怯えていた


「逃さないからな!」


俺は残り3匹を先ほどより、素早く動き連続でウルフの首を落としていく


「ふぅ〜、最初は焦ったが慣れると戦いやすいな」


俺はそんなことを言いながらウルフの死体をアイテムボックスにしまう


「ウォーターランス!」


「ゴーシュこっちも終わったから行こっか」


ニーナは疲れていないらしく元気な声で話してくる


「わかった。疲れてきたら言ってくれよ」


俺達はウルフの回収を、済ませ森の中を歩き出す

しばらくして山脈の麓に着いた。着くまでに何度かウルフとの戦闘になったが先ほどと同じように難なく倒しから問題ない


「ようやく山脈についたね。こっからまだ歩くの?」


「ああ、中腹あたりにあるらしいから歩いて探すしかないな」



山脈を歩きワイバーンの巣を探し始めて数十分後1匹のワイバーンが襲ってきた


「ニーナ、ワイバーンが来るぞ!戦闘体制!」



「雷纏!」


「ウォーターランス」


俺は雷を纏い、ニーナは水の槍を5本作り出す


「ニーナはそのままワイバーンを狙いバランスを崩してくれ」


「了解!」


ニーナはウォーターランスをワイバーンに放つ。

放たれた槍はワイバーンの翼に穴を開ける、そのせいでバランスを崩し落下してくるワイバーンに向け俺はジャンプし攻撃を放つ


「一閃!」


剣術スキルである一閃を発動した


「やっぱり雷纏と一閃のコンボは強いなワイバーンの首が一撃かよ」



「ゴーシュすごいね!やっぱりそのコンボ強いよ」


「俺もここまでかと少し驚いた。さて、ワイバーンも回収したし少し休憩なしようか」


そう言いながらも周囲を警戒しながらだが水分補給、軽食などを取ることができた


1時間ほど休憩しまた、中腹めがけ歩き出す

しばらくするとワイバーンが多くなってきた。もしかしたらこの辺りなのかもしれない


「ニーナ、ワイバーンが増えてきた。警戒を強めてくれる」


「わかった。巣があるかもしれないんだね」


「ああそうだな」


ワイバーンは軽く数えて10を超えている


さてとこれからが本番だ!


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