第13話 ランクアップ



試験官とニーナの戦闘が始まった



試験官は様子見なのか先に動こうとはしないみたいだ


ニーナは開始直後だというのに短縮詠唱で魔法をはなっている


「ウォーターランス!」


ニーナが、魔法を発動させるとそこには水でできた5本の槍が作られていた

短縮詠唱で5本はすごいな!やっぱりニーナは天才だ!しかも努力家だからな尚更尊敬する


「うぉ!いきなり5本かよ⁉︎よっと」


試験官は少し驚いたみたいだが、軽々と避けている


ニーナはそれを予想していたのかすでに次の魔法の詠唱を終わらせている


「サンダーボール!」


「ははっ!嬢ちゃんどこをねらってるんだ?」


試験官の言うとおりニーナの魔法は試験官の横を通り過ぎて行った

、、、がそこにあったのは、先程の水魔法でできた水溜りだ。そこにサンダーボールが当たった

同じく水溜りの上にいた試験官は水からつたう雷魔法で痺れ、膝を地面についた。


「ががぁ‼︎わざと、、狙ってい、、たのか?」



「はい。避けられることを予想し、誘導しながら魔法を使っていました」


ニーナが話を終わると魔法の準備に入る

今度は完全詠唱のようだ。何を使う気だ?


「、、、敵を貫けウォーターランス!」


現れたのは1本の水の槍だ

それは魔力が圧縮されている!、、、ん槍がかいてんしていくぞ?


キュイーン!


ウォーターランスが、音を立てて回転する。これはヤバイだろ!


「じ、嬢ちゃんまて!降参だ!」


試験官がそう言った瞬間、魔法は放たれた!



「!!!」


ウォーターランスは試験官の横を通り過ぎ地面に当たった。地面に刺さるかと思ったら地面が陥没した!


「危なかった〜当てるところでしたよ」


ニーナは笑いながら言っているが、試験官は顔を引き立っている。


するとシスさんが

「ニーナさん、合格です」


「やった〜!合格だ〜!これでゴーシュと一緒にランクアップしてまた、後衛としサポートできるね!」


「嬢ちゃんこれでサポートだって言うのか⁉︎」


「はい。私はゴーシュのサポートとして今まで依頼をしてきてますよ?ゴーシュは私以上に強いですし」


「マジか、、、俺、今日死ぬのかな?ははは」


試験官は更に顔を引き立っていた。


「あの〜俺はどうすればいいですか?」


「そうだな。俺はまだ体が縛りてるからとりあえず少し時間を開けてからお前の得意な攻撃を見せてくれ。もちろん寸止めだからな‼︎」


「わ、わかりました」


10分ほど休憩をしシスさんも少し引きながら開始の合図を出した


「は、始め!」



「いきます!サンダーエンチャント!」


これは初級雷魔法でスピードをあげる身体強化魔法だ。

バリバリ!

体に電気がまとわれていく


「一閃!」


最高速度で試験官に近寄り剣術スキルである一撃を発動する!


「!!!」


もちろん寸止めだが一閃を繰り出したことでおきた風圧で試験官は後方へ飛んでいってしまった


ヤバ!全力でやってみたが、ここまで威力が出るとは思わなかったな


試験官は数メートル転がった先で起き上がった


よかった。無事なようだな。少し焦ったぞ


「おい!俺を殺すかなのか‼︎」


「ちゃんと寸止めしたじゃないですか」


「そ、そうだが、、、それでこの威力かよ」


試験官がシスさんをチラッとみる


「ご、合格です!」


「ゴーシュ!やったね〜!これで私達Dランクだよ!やっと冒険者見習いだけどね」


ニーナは俺以上に喜んでいるようだ


「そうだな、これからもよろしくな!」



俺達は試験官にお礼をしシスさんと一緒に受付まで戻った


「こちらがお2人Dランクのギルドカードになります」


「「ありがとうございます!」」


新しいギルドカードをもらい喜んでいると、1人の冒険者がボロボロでギルドへ駆け込んできた


「ギ、ギルド長は、、はぁはぁ、、いるか⁉︎急ぎなんだ!は、早く、、はぁはぁ」


「なにがあったんですか⁉︎まず説明をお願いします」


「俺達はBランクパーティーで依頼を受けていたドラゴンファングだ。ゴブリンジェネラルの、依頼を受け討伐に行ったんだがそのうちの1体が進化しやがった‼︎」


「ゴブリンジェネラルが進化ですか⁉︎まさか⁉︎」


「あぁ、ゴブリンキングになりやがったんだ!そいつは周りのゴブリンと、ゴブリンジェネラルを殺してつよくなりやがった!ヤバイと感じ足の早い俺が戻ったんだ!早くこの話をギルド長へ話してくれ‼︎じゃないと俺の仲間達が!」



ゴブリンキング、、だと⁉︎


ブチッ


「ゴ、ゴーシュ?どうしたの?怖いよ」


ニーナが心配そうに話しかけてきたが俺には聞こえてなかった


「ゴブリンキング、、殺す!」


その瞬間、サンダーエンチャントしゴブリンキングがいるという森まで全力で走っていた

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