第2話プロローグ②

俺たち家族は朝早く起き、ご飯を食べ父さんを見送った。


「ねぇ〜母さん。父さんって何日後に帰ってくるの?」


「今行ったばかりなのに寂しいの?」


「違うよ‼︎父さんが帰ってくるまでに少しでも強くなってて驚かせたいからさ」


「ふふっ、わかってるわよ。少し遠い里に行くから7日は帰ってこないわね」


「わかった。それまでに頑張るよ!もちろん母さんの事も手伝うからね」


この時は、なんの心配もなくこの生活が続くと思っていた……



◇◇◇



それは、父さんが出かけて4日たった時、突然始まった。


家の中で食事の準備をしていると…ドカーーン!


「キャーー!」

「助けてくれーー」


凄まじい爆発とともに里のゴブリン達が叫び出した

それは、空を真っ赤に染めるほどの炎の玉だった。


「母さん!外が!里のみんなが!ど、どうしよう」


「大丈夫よ、一回落ち着いてから生き残ってる里のみんなと逃げはしょう。そうすれば帰ってきた父さんがなんとかしてくれるわ!」


あれだけしっかりしているゴブイチもやっぱりまだ、子供なのね。

私が族長代理としてしっかりしないと。


そんな事を考えていたら生き残っていた里のみんなが集まってきた。


「族長代理!里が魔物どもに襲撃を受けました!少ししか見えなかったのですが、あいつらは他里のゴブリンどもです。ゴブリンメイジが火魔法をうってきたんです」


集まった内の1人が状況を報告してきた。


「わかりました。報告ありがとうございます。族長が戻るまで避難場所で隠れていましょ」


「「「わかりました」」」


みんなは一斉に逃げる準備をして逃げようとした。

…が次の瞬間母さんの首が落ちた。


「はぁ?……母さん?」


俺の意識もここで消えた…

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