応援コメント

第6話 (1) 与えられた時間」への応援コメント

  • ・・・こ、これは「小説家になろう」で公開されたバージョンの続きですね!

    すでに投稿したレビューでエリアナの無邪気な無知の罪深さを指摘しました。

    ただ、彼女にはまったく悪意はなく、周りの人間を信じることしか知らなかった結果、はからずも自分の身内や親しい人たちの幸せを奪ってしまったのですが、この場合に、彼女自身も被害者であったと考えることもできます。

    どうやらカクヨムバージョンでは、エリアナをタイムループに送り、バッドエンド回避のためのやり直しをする役として働くのでしょう。

    改めて考えると、エリアナはオスカーとその両親以外からは惜しみない愛情を与えられて生きてきたわけですよね。たぶん、彼女がもって生まれた美徳によるものでしょう。

    その一方で、彼女は自分が他人を幸せにする、とか、たんなる好き嫌いの感情にとどまらず、相手の幸せを願い、必要なものをその手に握らせよう、といったことはやらなかったし、そもそもやろうとしなかった。

    こう考えると、彼女にとってのバッドエンドは、生まれながらの美徳に目が眩んで、ひとのこころというものが見えなくなったまま生きてきたことの報いであるとしか言いようがないのでは? そんな彼女がやり直しのチャンスを得ることでバッドエンドを回避して救済されるのにふさわしいと言えるのだろうか、、、?

    そんなことを考えながら、果たしてこちらのバージョンがいかなる結末を迎えるのか、興味深く読ませていただきます。

    もちろん、別バージョンの公開は大歓迎です。
    いろいろ疑問を提示しましたが、一つの読みかただと思ってください。創作活動とその成果を全面的に否定することは意図してません!