第3話 どいつもこいつも偽物ばかり

この本の第1話で、私はこう書きました。

 

「 さて、大学5年間で鍛えた目で見た、中国人と台湾客家。

  同じ東洋人顔で同じ中国語を母国語としながら、なにかにつけて対立する隣人同士。「私たちが正しい」「オレこそ本物」と、その主張の仕方・訴え方(アプリケーション)の違いを見るのも重要ですが、ここはやはり、日本拳法という根本原理を知る世界を体験した私としては、先ず「本物か偽者か」という観点から「現実を正しく見よう」ということです。

  まあ、東アジアにおける(西洋人が仕掛けた)口論・論争に巻き込まれて、金を使わさせられる・戦争に首を突っ込んで実際に死ぬのは私たち日本人と、相場が決まっている。

  さらに悪いことには、現在の日本の政治は、在日韓国人(統一教会・創価学会)一色で行われているのですから、「台湾有事」の為ならいくらでも金を使い、何万人でも兵隊を出すという気前のよさで、いくら老い先短い私といえど、気が気ではいられないのです。

2022年7月21日

V.1.1

平栗雅人」



  しかし、今は(ある意味で)安心しています。

  2022年7月27日のフォーカス台湾を見る限りでは、(台湾問題を四の五の言う)アメリカ人も台湾客家(の政治家)も、そして日本人の政治家も、みんな「本気」ではない。

  「真剣勝負の日本拳法」という観点からすれば、彼らは全員、選挙運動の一環として声を張り上げ、いかにも真面目にパフォーマンスを演じているようにしか、見えない。

  本当に国のことを考え、真剣に国民の未来を案じているのは、中国・アメリカ・台湾、そして(韓国人のコントロール下にある)日本という、4人のプレーヤーの中では、中国だけです。


  米・台・日の3者が、みな自分たちの権益・利権を守るために、次の各種選挙で勝利したい。台湾客家は、次の選挙で台北と新北市の両市長を台湾客家にするために、一生懸命「中国による台湾の危機」を煽り、人心を一つにまとめようとしている。

 「みんなの心を一つにして中国と戦おう」とは、「みんなの票を台湾客家一つにまとめよう」ということなのでしょう。


  前々から表明しているように、私(平栗雅人)自身は、台湾が誰のものになろうが戦争になろうが、台湾に対して外国人の身である以上、全く関心がありません。

  ただただ、中国・台湾問題が日本を引きずり込むのが不愉快なだけです。

  台湾客家が中国から独立したければ、自分で戦うべきであって、全世界180カ国のうち128カ国が「中国なしでは生活できない」というくらい信頼している中国と、その128の一つである日本が、何で争わねばならないのか。


  外国人の私には、だいたい、中国が台湾に対して何をしたのか、がわからない。

 パイナップルやバナナを要らないと断ったからと言って中国を憎むのは、筋違いではないか。

  「領海に中国の飛行機や船が侵入した」といって、その「領海」というのは、国際法上で定められた正式な領海なのか。だいたいからして、隣家の車が、車庫入れ・出しの際、ちょっと自分の家の庭をかすったくらいで、キャンキャン騒いでいたら、社会が成り立たない。

  私が現在住んでいる台湾客家人のアパートでは、ベランダに布団を干していると、階上から水がザーッと落ちてくるということが、過去に何度もありました。上を見ると、植木鉢が置いてある。台湾は暑いので、布団に水がかかっても、半日干しておけば乾くので、文句を言いませんでした。

  大したことでもないのに文句を言えば、たとえ、相手に非があるにしても、そして、その時は謝罪しても、必ず心のしこりが残る。「台湾客家人というのはマナーを知らないか、他人のことにあまり気をかけない人種なんだな」と思っているだけで済むことです。まあ、今こうして言っちゃってますけど(上の階の人は先日引っ越していってしまったようです)。

  日本拳法というのは、(面とグローブを着用して)本当に思いっきりぶん殴るスポーツ(武道)ですから、街で肩がぶつかったとか順番待ちの列に割り込まれた、くらいのことで、死ぬ気で殴るなんてことはない。

  領海や領空に入ってきた者がいたら、直接その船や飛行機に注意すればいいのではないでしょうか。なにも、口にメガホンを当てて、大声で全世界にわめき散らすなんて、紳士・淑女のやることではない、と思うのですが。


  とにかく、本当にぶん殴る日本拳法的なる視点・観点・感覚からすれば、現在の米・台・日の政治家たちは本気で中国と戦争をやることなど考えていない。ただただ、今度の選挙で、自分たちセクトの利権・権益を拡張するために、ワイワイ騒いでいるに過ぎない。

 マスコミに関しては、これはもう「煽り専門」ですから、仕方がない。世の中にトラブルや不幸が起きなければ、飯の食い上げ。その意味ではとにかく、なんでもいいから「犯罪・犯罪者」を作って飯の種を絶やさぬようにする警察官や、机上演習だけでなく、実際の戦争をしたくてたまらない軍隊(の上層部ー自分たちは絶対に死なない)と同じです。


  ですから、現在、夏休み期間中の大学日本拳法人たちは、そんな「選挙運動」「社会を不安にして飯を食う輩」なんぞに煩わされることなく、今を大切にして、ご自分の人生を・ご自身の日本拳法ライフを存分に楽しんで下さい。


2022年7月28日

V.1.1

平栗雅人








  

  

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「大学日本拳法」から見た中国人と台湾客家 @MasatoHiraguri

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