第2話 本物か贋物か

  第二次世界大戦の頃、連合国側ではイギリスのチャーチル、ソ連のスターリン、アメリカのルーズベルト。そして枢軸国側では、ドイツのヒトラー、イタリアのムッソリーニ、スペインのフランコといった指導者たち。


  戦争に勝った側はいいが、負けた側は悲惨です。ムッソリーニなど愛人と二人、連合国の兵隊ではなくイタリア人の民衆に惨殺されました。勝った側でも、スターリンは毒を飲まされたといわれています。


  当時の世界の指導者たちは、みな命がけで仕事をしていました。ですから、みなゆったりした顔をしていても緊張感があり、写真で見るだけでも存在感があります。現代のウクライナのジリノフスキーのように、アメリカ・フロリダの600億円の豪邸から「ロシアを倒せ !」と、CG(コンピューター・グラフィクス)で檄を飛ばしているのとは違うのです。


  現代の欧米各国指導者は、どれもこれも2・3代目のボンボンという感じの「本物感のない」人ばかり。

  ロシアのプーチンくらいでしょうか、きりっとした緊張感のある顔をしているのは。ブラジルのボルソナ大統領は、2年前のコロナ騒動開始時、「どこへ行ってもコロナ、コロナと、こそこそ騒いで、ホモみたい真似をするな。ブラジル人はどぶの中を歩いても病気にかからないんだ !」と、さすがブラジル、マッチョな精神を見せてくれました。



  では、現代東アジアのウクライナ、アジアの火薬庫と呼ばれるほど、その存在が危険視されている中台関係と、それを何とかでかい火事にしたいと,傍で騒ぐアメリカと日本の政治家たちはどうなのでしょうか。


  実は、これが全く日本拳法における本物の殴り合いに見えない。寸止め空手でもない。中国人だけが防具もつけず、闘志丸出しで真剣なのに、あとの3方は日本拳法の防具やらアメリカン・フットボールのプロテクターを幾重にもつけ、しかも、敵から3メートルも離れたところで、台湾客家の飼う犬のようにキャンキャン吠え立てているだけで、まるで真剣みが感じられない。

  アメリカ人の着用するプロテクターとは、「法律で身を守る」 → なにを言っても責任を取らされない、ということです。


  真剣なのは中国人だけで、中台戦争を煽るアメリカ人や日本人や台湾客家とは、「生き死にをかけた本気の喧嘩」をしているようには、全然見えないのです。

  アメリカはユダヤ人の宗教、日本は統一教会に創価学会、そして台湾は台湾客家という新興宗教団体が、それぞれの国で主役を演じているということもあるでしょう。中国で偉くなるには幾十にもある難関(公的機関による試験)を突破しなければならない。しかし、新興宗教の世界では金とコネでpromotionできる。

  昔、日本で佐久間像山が「しっぽがちぎれるほど振ったものが生き残った。それが今の人間だ」と言ったそうです。まあ、勝てば官軍ですから、そういう人たちが指導者でも、いい政治をやってくれればいいのですが、やはり、そういう出自では、最後は一般大衆に災難が降りかかってくる、ということになるのでしょう。





○ 台湾客家とアメリカ人(アングロ・サクソン人)

  台湾客家は台湾島に対し、当然のことながら、自分たちが先祖代々何千年にも亘って住んできた故郷だ、なんて愛情を持っていない。100年弱の移住期間でそこまで感情移入できたら、むしろ「異常」です。愛着くらいはあっても愛情はない。


  ユダヤ人が「アメリカ人」を使って先住民族を追い出して入り込み、好き勝手に家を建て道路を作り、畑にし工場を建てたのと同じことをしている。

  「所有者のいない」「無料の」土地を好き勝手に使い、それを台湾人全体の国土のように見せかけ、この「台湾人の国土」を守るために、原住民や非客家人を総動員して、中国に対抗させる。

  完全にアメリカの支配層であるユダヤ人と同じスタイルの統治スタイルです。


  とはいえ、それはそれで「しかたがない」。

  日本だって、10万年ものあいだ縄文人がのんびり過ごしていたところへ、2,000年前、朝鮮半島で(建築・薪用の)木を伐り尽くして住めなくなった弥生人が日本への集団団移住を開始し、無抵抗の縄文人を何万人も虐殺して「邪馬台国」なんてのを作ったのですから。こういうことは、世界中「どこにでもある話」なのです。


  ではいったい、今なにが問題なのかといえば、そうやって「楽に国土を手に入れた民族・種族・宗教集団」というのは、特に3世代以降のボンボンたちは、何をやらせてもイージーに考えるから、行動に真剣みがない、ということ。

  アメリカは、第二世代頃までは、真剣に(領土の強奪を)やっていましたが、ベトナム戦争、中東での多くの戦争、そして、今回の「中台問題」では、彼らは自分の領土にするつもりはなく、あくまでアメリカの銀行家が儲かるような、武器弾薬の販売と、エネルギーや食料の消耗のための争いを起こさせるのが目的ですから、何をやっても真剣身が感じられない。


  今回、来台した、くるくるパー君という無職のプー太郎(私と同じ)は、ただの武器のセールスマン。肩書きがない(責任を取らなくてもいい)のを利用して(中国に対する)悪口の言い放題。

  アメリカにとっては、台湾の人間が戦争しようがしまいが、どうでもいいこと。武器を買うために台湾客家系の銀行がアメリカの銀行から金を借り、それを台湾政府に貸し付け、政府がアメリカの武器を買う。このサイクルが稼動してくれればいいわけです。


  (100パーセント戦争なんて起きませんが)もし中台が戦争になり、台湾が負けて焼け野原になったら、戦勝国の中国から台湾客家が借りた借金を取り立てる。払わなければ、またまた国際世論を煽って、中国を攻撃する。毎日ヒマでしょうがない国務省のエリート役人とは日本の東大エリートと同じで、毎日そんなことばかりを考えて暮らしているのです。


  ということで、今回のパー君とサイさんの会談とは、フォーカス台湾の記事とヤフーニューズで見る分には、こんなセールスマン(戦争扇動屋)の坊やを呼ぶために、高い飛行機代(なんだかんだで1億円くらいかかる?)を台湾人の税金から払うなんて・・・という「がっかり感」しかありません。

  まあ、私は台湾にとっては外国人ですから関係ありませんが、やがてこの「つけ」が日本に回ってくるのは間違いないことですから、がっかりでは済まされない。

  数日後には日本の「超党派議員」とかいう、やはり「パー君」たちが台湾に来て、またまた「中台戦争」を日本へお持ち帰りすることでしょう。

  NHKの受信料なんて、個人が勝手に支払わなければいいことですが、「台湾有事」のためにアメリカから(ポンコツ)武器を買わされれば、何兆円というお金が縄文人国民全員(創価学会・統一教会という在日韓国人さんたちは別)のふところから引き出されるのです。(NHK党なんて、肝心の問題から目をくらませるための存在なのだろうか。)


以下は、私の考えではなく、フォーカス台湾の記事の抜粋です。

◎ エスパー前米国防長官、蔡総統と会談

  エスパー氏は、ロシアがウクライナに侵攻する中、民主主義の最大の脅威はロシアではなく、中国だと指摘。西側の民主主義国家は今こそ立ち上がり、隣国の脅威に直面する台湾の民主主義を支持するべきだと訴えた。

  また、台湾の国防予算引き上げなどに触れ、台湾人が全力で自分たちの民主主義を守ろうとしていることを米国の指導者や政治家に示すことが重要だと強調した。


  蔡総統は、民主主義のパートナー間で同盟の力を強化させ、共に平和と民主主義の価値を守る必要があると言及。台湾は今度も米国や欧州など民主主義のパートナーとの協力を強化し、インド太平洋地域の平和と繁栄を守るとした。また、台湾を訪れた来賓の支持は台湾が前に進み続ける上での力になるとし、謝意を述べた。

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