第4話 戦いこそ全て

翌日、今日はコンビニバイトの日だ。

俺はアルバイト先のコンビニに向かう為に起きた。

それから支度をして.....。

そして準備をして.....ふあ?

俺は真っ赤になる。


「何やってんだ!!!!!」


「むにゃ.....」


何故か隣に住んでいる筈の奴がこの場所に居た。

明日香である。

すやすや寝ながら寝息を立てていた。


幸せそうな笑顔である。

コイツ何考えて.....っていうか。

未成年と一緒に寝て居たのか俺は.....犯罪者かな?

俺は青ざめながらも、まあ良いか、と思いながら。

そのまま明日香をほっぽり出してからそのまま仕事場に向かう。


「.....」


『まあ100億ですかね』


「正直そんなに巨大企業になるとはな.....衝撃的だわ」


俺は考えながらそのまま自転車を漕いでからコンビニに来る。

それからコンビニを見上げてから関係者用通路から入る。

そして中に入ると.....そこに筒美さんが居た。

筒美さんは笑顔を浮かべながら俺を見てくる。


「おはよう」


「.....お、おはようございます」


黒の長髪。

そして顔は小さく鼻が高い.....なんて言ったら駄目だけど。

つまり顔立ちが整っていて赤くならざるを得ない。

美人である。


俺は赤くなりながら筒美さんに挨拶する。

筒美さんは笑顔を浮かべながら俺を見ていた。

そして、じゃあ先に行くね、と言いながら笑顔で去って行く。

俺はその姿を少しだけ見惚れつつ。

そのまま俺もロッカーに荷物を入れて出る。


「エヘヘ。おにーちゃん」


「.....そ、そんな馬鹿な.....」


顔を青ざめる俺。

そしてその姿を見てみる。

何故か知らないが明日香が居た。


いや何コイツ?転生者か何か?

俺よりも.....いや。

そもそも何故このコンビニを.....!?

するとヒヤッとする視線を感じた。


「この娘は.....へえ?知り合いかな?女子高生ぐらいに見えるけど」


「い、いや。何でもない.....」


「婚約者です」


「.....」


「.....」


お、おう。

俺は青ざめるどころか。

真っ青になってから。


ブルーな気持ちで明日香を見る。

明日香はニコッとしていた。

馬鹿か!、と思うのだが。

余裕な感じを醸し出している。

筒美さんはニコッとする。


「へえ.....婚約者.....ねぇ.....」


「なんか.....顔が怖いです。筒美さん.....」


「.....別に。良かったんじゃ無いかな。アハハ。おめでとう#」


「.....」


終わったな。

俺は思いながら明日香を見る。

明日香はニコニコしながら警戒していた。

つまり筒美さんを警戒している。

俺はその姿を見ながら盛大に溜息を吐いた。


「おにーちゃん。あのお姉さんはおにーちゃんの恋人かな?」


「違うけどな。.....まあその.....うん」


「じゃあ私を見てね。アハハ」


「.....」


すると、バシィ!!!!!、と痛みが走った。

俺は!?と思いながら筒美さんを見る。

よく見ると.....足元。

そこに足が接触していた。

筒美さんは笑顔で、お客さん待ってるよ?、と言ってくる。


「.....は、はい」


「うんうん。よろしい」


「.....」


「.....まあその。明日香。取り敢えず家で待って居てくれるか」


「.....ふーん。おにーちゃんはどっちが大切なのかな?」


そして筒美さんを見る明日香。

それから睨んだ。

この女とは仲良く出来ない、的な感じで。

俺は汗をかいた。

それから盛大にまた溜息を吐く。


「じゃあね。おにーちゃん。家帰ったら覚えていてね?アハハ」


「.....」


「へえ.....一緒に住んでいるの?そう.....へぇ.....」


「.....うーむ.....どうすれば良いのだ.....」


俺は頭を抱えながら悩む。

するとお客さんが、まだですか?、と聞いてくる。

俺は、す、すいません、と笑顔を浮かべる。


それからそのまま対応した。

そして時間が経過する。

すると少しだけ経ってから俺を見てきた。


「ねえ.....」


「.....な、何でしょう。筒美さん」


「いや。何でもない」


と言いながら俺に対してそっぽを向く。

それからお客さんがカゴを持って来たのでレジ打ちでタバコを取ったりしてそのまま笑顔を浮かべる。

俺には何もない感じで振る舞う。


その姿を見ながら額に手を添える。

もう駄目かもしれんなこれは、と思いながら。

終わった.....俺の初恋。

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