第22話 松林茂森

KP  地下なはずなのに、地面には土が敷かれている。濃い霧のせいで天井を見る

   ことは叶わない。まるでどこかの森に迷い込んだと錯覚してしまう。また、あ

   なた達が入ってきた扉もいつの間にか消えている。動いていないはずなのに、

   背後に広がるのは森だ


皇  「何で森にいるの、?」


遠縁 「小山羊の力とか?」


杉谷 「にしてもすごい霧だ…目が見えない分、他を頼りに進むしかなさそうだ

   ね…」


遠縁 「ですかね」


KP  あなた達はゆっくりと歩みを進めていく。しばらく歩けば、森が開け、その

   奥には人影が見える


KP それは、松林 茂森、この会社の社長その人であった


松林 「ほぉ、そうか。ここまでたどり着いてしまったか」


遠縁 「なるほど。あなたがこの異変の原因か?」


松林 「いかにも、エバークリーン計画の創案者であり、かの有名な大襲撃を引き起

   こしたのも、私だ」


遠縁 「あの大襲撃も・・」


松林 「いかにも」


その言葉を聞き全員が松林のことを睨む。彼はそんなことを気にもせず話し続ける


松林 「だが、少し遅かったようだね。後手後手なのだよ、アイーダ諸君」


杉谷 「あなたのせいで…どれだけの人間が犠牲になったのかわかっているのか…」


遠縁 「わかってないというより、わかっててやってるんじゃないですかかれは。杉

   谷講師」


松林 「どれだけの犠牲…か。それはこちらのセリフだよ」


松林 「君たち人間はどれだけこの自然を汚したら気がすむんだ?聞こえないのか、

   伐採され、砂漠と化していくこの自然の叫び声が」


松林  「人間こそが、この地球を汚す癌だ。ならば、いっそこの手ですべてを過去

   に戻そうではないか。全ては自然の為、この木々の為だ」


遠縁 「・・なるほど そういう感じか」


杉谷 「…聞いてるだけだとまるで自分が世界を守るとかいう戯言で自己肯定感を高

   めたいようにしか聞こえませんけどね」


松林 「そう思うなら結構。だが、私の計画によってこの地球が自然を取り戻すこと

   は確定事項なのだよ」


遠縁 「なら、その計画はここで頓挫する。俺たちが止めるからだ」


松林  「ふむ、言い切るか。ならば結構。現実を見ていなさい」


KP  彼はそう言うと、地面に転がった肉塊に取り出したナイフを突き刺す。気づ

   けば、地面には巨大な魔方陣が描かれている


松林 『いえ いえ しゅぶにぐらす 千匹の子を孕みし森の黒山羊よいあーる むなー

   る うが なぐる となろろ よらならーく しなーりー いむろくなるのいくろむ の

   いくろむ らじゃにー いえ いえ しゅぶにぐらす となるろ よらなるか山羊よ 森

   の山羊よ 我が生贄を受け取り給え』


KP  彼のそんな言葉によって、パッと霧が晴れていく…そして、地響きと共にそ

   れは姿を現す


KP  うねる触手は辺りを破壊するように動き、一歩足を踏み出すだけで地響きが

   鳴る。おぞましい歌声を鳴らしながら、それはあなた達へと迫ってくる。


KP  森の黒山羊が顕現します。正気度喪失1d3/1d10+1


《皇  CCB<=74 【SAN値チェック】 (1D100<=74) > 74 > 成功》


《遠縁 CCB<=46 【SAN値チェック】 (1D100<=46) > 50 > 失敗》


《杉谷 CCB<=41 【SAN値チェック】(1D100<=41) > 92 > 失敗》


《皇  1d3 (1D3) > 3》


《遠縁 1d10+1 (1D10+1) > 3[3]+1 > 4》


《杉谷 1d10+1 (1D10+1) > 9[9]+1 > 10》


[ 皇  ] SAN : 74 → 71


[ 遠縁 ] SAN : 46 → 42


[ 杉谷 ] SAN : 41 → 31


KP  では杉谷さんはアイデアどうぞ


 《杉谷 CCB<=75 (1D100<=75) > 34 > 成功》


KP  では1d10


《杉谷 1d10 (1D10) > 5》


杉谷 SANロストしそう()


KP  釘付けですね。動けません


松林 「さぁ…森の黒山羊よ、奴らを!我らに仇成す、この地を汚す害獣を今こそ倒

   すときだ!」


遠縁 「マキナくん 後輩くん 杉谷講師 やりますよ!」


アカネ「敵性反応を確認、直ちに排除します」


KP  ー戦闘開始ー

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