第2話 探索者「遠縁 義和」の導入
海風が、ふわりと吹いた
森が、ザワリと嘶いた
そして、太陽がこの町を明るく照らす
ここは、アラハバキ。様々な人間が集い、交わり、去っていく
コスプレイヤー、芸能人、サラリーマン、学生
いつも通り、街には活気があふれている
しかし、それは人間だけに限ったことではない
人間とは相容れない、おぞましく醜悪な者達もまた、この地に集うのだ
カッチリと嚙み合った歯車。それらは自然に回り出す
貴方達という3つの歯車によって、物語は動き出す
さあ、始めよう。この物語は「君」という歯車を以て廻り始めるのだから
――――「とある者の独白」より
KP
は単位制の自由度が高い学園で、あなたは化学講師として働いている。ただ、
あなたが学園へとやってくれば、今日だけは…静かな職員室の様子が少し違っ
ていた
遠縁 「おはようございます…って ん?」
彼は元気よく職員室に入るが、そんなこと気にもとめず教師たちが何やら話し合っている。彼が少し首を傾げている教師のうちの一人が話しかけてきた。
教師 「ああ…!ちょうどいいところに。遠縁先生。実は少し問題がありまして…」
遠縁 「なんでしょうか? お聞かせできるものなら聞きたいですが」
教師 「実は
んです。特段気にしてはいなかったんですがどうやら一週間ほど家に帰ってい
ない様子で…。今から手の空いてる教師陣で街を探そうという話になっていま
して」
KP 緋宮マキナ。文武両道の権化とも呼べるような優秀な女子学生だ。あなた
も、彼女から何度も質問を受けているため顔などもわかることだろう。髪の後
ろを結び、前髪は整えられている。ぱっちりとした目からも彼女が優等生であ
ると伝わってきた印象だったはずだ。
遠縁 「自分も問題なければ捜索に加わりたいのですが大丈夫でしょうか?」
教師 「ええ、お願いします」
遠縁 「何も問題なければいいんですがね」
教師 「はぁ…全く。これで…8人目ですかね?何度行方不明者が出たら気がすむん
でしょうね。大襲撃の前にもありましたか、こんなこと。はぁ…管理職として
は辛いものがありますよ」
遠縁 8人目…前の行方不明者は知ってたりしますか?
KP 知識どうぞ
《遠縁 CCB<=70 【知識】 (1D100<=70) > 65 > 成功》
KP では、確かあなたがこの学校に勤めてすぐにそんな事件があった気がする。
確か…教育実習に来ていた大学生が失踪したという話だ。かなり昔の話だが、
化学の実習ではそれなりに関わった記憶がある
遠縁 「何が起きてるんですかね 本当に」
そう言いながら彼は窓から空を見つめた。
教師 「それじゃあ…遠縁先生は商店街の方の見回り、お願いします」
遠縁 「わかりました では早速」
KP それではあなたは商店街へ向かう事だろう。商店街はそれほど人込みは多く
ない。ところどころでお店が開いているころだろう。あなたが見回っていると
ですね…
KP 回避、どうぞ
《遠縁 CCB<=80 【回避】 (1D100<=80) > 50 > 成功》
KP では、貴方の目の前を誰かが走り去る。危うくぶつかるところだった
遠縁 「おっと」
彼は注意しようと走り去った後を目で追う。するとその人物に見覚えがあった。…緋宮マキナだ。なぜか赤い軍服を着ているが、間違いない
KP そして、その後ろを駆けてくるのは…あなたの知り合い、皇さんだ
皇 「ま、まってぇ〜…はぁ、はぁ」
遠縁 「あれは緋宮くん?・・ん?後輩くん?」
皇 「義和先輩じゃないですか!その子止めてください!」
KP マキナはもうすでに近くの路地裏に入っていった
遠縁 「なにか事情あるみたいだね あとで聞かせもらうよ こっちも少しあるか
ら」
皇 「あ!追いかけますよ!」
KP そんなこんなで、あなた達は彼女を追いかけることだろう…
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