2
「もう、きつくなったのね。ユキちゃん、たくさんご飯食べたからね!」
「あい♬」
なんと、くるときに持ってきたパジャマは、滞在四日でキツくなっていた。
ガキの成長恐るべし。
ショッキングピンクのドキュンなパジャマ。ドキュンに加えてウサギの耳と尻尾がついてる、バカ丸だしだ。
「かわいいパジャマなのにね、」
「かわいいすかね…」
とりあえず来客用の浴衣を着せてもらって、雪はご機嫌だ。
パシャー パシャー
しきりにスマートフォンのシャッターをきるパパのまえで、ポーズを決めている。
「パパは気に入ってたみたいだけど、」
「え、」
「、」
悪気なく指摘されてパパの目がわかりやすく泳ぐ。
「これはあれですよ、ガッコの女子が勝手に、」
「女子!」
ユリさんの目が輝く。でも残念ながら、
「あ、ただのガッコのやつです、すっげぇバカな、」
あんなやつが彼女とか勘違いされたらたまったもんじゃない。
「ななちゃん♬」
雪がうれしそうに叫ぶ。
「ななちゃん、どんな子?」
「いや、」
「ななちゃん♬」
「…バカ、です」
「あらぁ…タカシくんより?」
「え?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます