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「包丁を持つと、人を刺しちゃうの」
「え、」
「えへ」
「え、」
「内緒、ね?」
「え、」
ちょっと痛そうに、笑む。
「それ、」
「お客さまっ!」
と、
お菓子コーナーから響いてきた叫び声に、思わず肩を揺らす。
「ゆ、ゆきっ!」
「ユキちゃんっ!」
お菓子コーナーに駆けつけると、
「ゆきっ!」
「パパっ!」
「あぁぁぁあ〜♬」
「いいぞユキちゃんさすがはパパの息子だ」
あらゆる味のポッキーを食い散らかすモンスターと、
散らかった空箱に囲まれてご機嫌小躍りするそのよこでポッキーモンスターを連写するパパとを、
店員さんが驚愕の表情で声を上げる。
の、図ができあがっていた。
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