日記
俺の名前は体温児カケル。嗾けると書いてカケルと読む。苗字は代々父系の幼子時の体温が異常に低いことから徳川8代目将軍、徳川吉宗の時代に付けられたそうな。俺ももちろんまだまだ小学6年生の幼子だっつーもんだから、ケツも青くってね。今日の体温も21.8℃しかないんすわ。ケツどころか舌まで青くってね。俺、不眠症だから、サイレース(精神科、神経科等で処方される睡眠薬のひとつ。ロヒプノール、フルニトラゼパムとも呼ぶ。)を6800錠飲まんと寝れんのですわ。すっと青色の眠剤をね、過剰摂取して青くなった胃酸が蒸発して食堂を、喉を通り、消化管を通り、ケツと舌が青く染るねん。そこにホリゾンタルタン開けちゃったりしてね。ホリゾンタルタンつーのは舌ピアスの一種だけど、舌ピフェラされたことあるか?アレやばいよ。マジでちんこ溶ける。
そんな俺は現在小学6年生と言いましたが、昭和生まれなもんですから今の時は1969年7月。20世紀少年かっつーの!wアレ怖いよなあ!目の被り物した男がともだちつってよ。とかなんとか考えてたら学校に到着ってワケ。
「おはよう。カケルくん、今日もよく眠れなかったって顔してるね。クマが黒超えて白々としてるわよ。」
白々としてるってなんだよ。そう思いながら僕は幼なじみの翡翠美味川ショウコに挨拶を返した。翡翠美味川ショウコの父系は代々、川辺でBBQ中にカワセミを捕まえに行ってはその羽のみを炙って毛を焼き、ほぼ生食したことから翡翠美味川という苗字がつけられたらしい。俺の婆ちゃんが闇市でヒロポンを売っていた頃のハナシ。
「ショウコ、そういえば今日は体育の授業がシリコンバレーだったな。」
「シリコンバレーは違うわ。社会で習ったヤツよ。今日はゲートボール。おじいちゃんの気持ちに寄り添おうっていう、道徳も込みの体育みたい。」
ゲートボールかい!ゲートボールが大嫌いな俺は舌打ちを1万520回し、肘で舌のホリゾンタルタンをくるくる回した後、ショウコがつけてたツケマをねぶり舐め、空が青くても変わらぬ月の美しさに号泣した。俺は機嫌が悪くなるといつもこうなる。
1時間目は国語。村上春樹のセックス珍道中みたいな小説を読解する授業だ。村上春樹はことある事にセックスをぶち込むことで有名だが、この授業で取り扱った小説もまた同じだった。俺は隣の席でねぶられたツケマの先に着いた俺のヨダレを、愛おしそうに指に擦り付けるショウコをちらりと一瞥。そして机に昇って浣腸を最もしやすい姿勢になり、ピクルスを瓶ごとアナルにぶち込んだ。
「カケルくん、何やってるの!授業中ですよ。速水もこみちのモコズキッチンはもう終わったでしょう。だからピクルスを肛門に詰めるのはやめなさい。」
先生に怒られた。俺はいつもそうだ。胸が高鳴るとアナルにピクルスを入れてしまう。モコズキッチンの最終回がよぎるのだ。あの時のもこみちの目。まさに"もこ"ミチと言った目をしていた。忘れられない。そうだ。俺がショウコを好きになったのも、同じ日だった。
ショウコとは両親ともに仲がいい。翡翠美味川家と体温児家は隣合っているのだ。俺は幼い頃から時々ショウコの部屋に窓から入り込んでは、部屋の真ん中の床にバンクシーの描いたネズミの絵と、それを指さす小池百合子の模写をして、爆速で窓から部屋に戻る(その時マッハ5ね)というのが日課だった。
そんなある日の事だった。ショウコはいつものように床に描かれたバンクシーと百合子に「これは一体何なの」とキレながら雑巾で床を拭いていた。そんなショウコを横目に俺は存在しないめだかボックスの23巻を読んでいると、不意にショウコから声をかけられた。
「百合子の作画、間違ってる。百合子この時青色版炭治郎みたいな服を着てたのよ。それが赤いボーダーになってる!」
バレていたのだった。俺がこっそりバンクシーと百合子を床に描いていたことが。
2時間目は体育でゲートボールだった。先述の通りゲートボールが大嫌いな俺は必死にエアホッケーに変えてもらえないかと先生に懇願したが、一蹴されキレた俺はまた舌打ちを1万520回し、肘で舌のホリゾンタルタンをくるくる回した後、ショウコがつけてたツケマをねぶり舐め、空が青くても変わらぬ月の美しさに号泣した。
そして保健室に行き、サボった。おしりが痛いですと嘘をついた。そりゃ痛いでしょ、さっきピクルスケツにぶち込んでたんだから、と保健室の先生に言われた。違うんです。俺の尻はサイレースの過剰摂取で蒸発したサイレース入りの胃酸で肛門が完全にコーティングされ、なんにも効かないんです。効いてほしいんです。敗北を知りたい。
3時間目は算数だった。算数ではデカルトの正葉線について学んだ。時間に依存しないシュレディンガー方程式の公式を俺が何気なく黒板に落書きしていると、先生が君は天才だと大持ち上げするもんだから俺は気持ちよくなって3回イった。
4時間目は社会。社会の授業は今日は実技で、実際に裁判所に行って死刑判決を目の当たりにするという授業だった。凄かった。死刑判決を受けた被告人は気が狂ってしまったようで、びっくりするほどユートピアを3回繰り返した後、眼球をノアールにしてその場にいた全員のおしりを優しく撫でつけた。
5時間目は理科だった。理科といえばあれね、解剖の授業。ね。やるよなあ、解剖の授業。まあ、筆者はないねんですけど、やったこと。倫理的にアカンからかなあ、平成はやらんねんな。でも今は昭和だからやるねん。
何を解剖するかって、鵺。鵺よ。ぬえ。知ってる?鵺。頭が猿で体が虎でしっぽが蛇のキメラみたいなやつ。凄かったなあ、なんせ鵺だもんなあ。全身のパーツが別の生物として成り立ってるんだもの。あれ以上に解剖に向いてる動物ってないね。
そう。この日からだ。俺が医者を目指し始めたのは。
医者を目指し始めた俺は公認会計士の資格を取った何故かって言うと、面白そうだからですね!公認会計士って、お金のことに詳しくなるんですよね。でも、なんで医者を目指したんですか?鵺の解剖を見て、医療現場に興味を持ったんですか?🤔そんな質問が飛んでくるようだが、特に意味は無い。知ってる言葉を使いたかったから公認会計士って言っただけだ。
そんなこんなで一日の学校も終わり、1人で家路に着いた俺は学校帰りにプレモルと買いだめの宝焼酎を買い、家へ帰った。
学校から帰ってきてそれをあおると、もうチンポビンビンよ。チンポどころじゃない、全身がビンビンなわけ。
プレモル飲んで宝焼酎飲んで気絶したように眠る。それが俺の日課ですわな!wほな、おやすみ😪
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