氷の妖精
ナカムラ
氷の妖精
僕は、氷の妖精リンク。
森の中の湖が凍っていて、その湖で僕は、踊っている。
周りの森の木々は、青々としている。
どこからか音の美しい調べが聴こえ、その音に合わせて、氷の上で、くるくる回ったり、真っ直ぐ、スーッと進んだりして、僕は、楽しく踊っていた。
すると、森の動物達が、集まってきた。
リスやキツネやアライグマやウサギあらゆる動物達だ。
皆、楽しそうに僕の踊りを見ていた。
それにしても、もう、そろそろ踊りを止めたい。
でも、僕は、踊り続ける。
踊りを止められない。
それに、おかしい。
なぜ、氷の湖なのに、こんなに、森が青々としているのか。
それに、この音は、どこから流れてくるのか。
そうだ。
僕は、ガラスのドームに囲まれたオルゴールの中の陶器の人形だ。
先ほどから、少女が嬉しそうにうっとりとした表情で、何回もオルゴールのゼンマイを巻いて、覗き見ていた。
完
氷の妖精 ナカムラ @nakamuramitsue
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます