第5話 あいたいひと

早川ハルカは死を理解出来無い時に父親を亡くして、何時かは会えると心から想っていた、母親はソレを良しとしなかった。

その事を何度か言われても理解し難く。強い口調で言われても其れを理解出来無いらしく何時かは会えると思った、

窓の外で祈った、その瞬間。

彼女の部屋の窓から巨大な蝶の様なモノが漂っていた、

〔貴女の心には願いが叶えたい程に想い詰め過ぎてる。私がそんな貴女の心を救おうでは無いか〕

テレパシーに似た感じで頭から声が響いて来た、

「…妖精さん?」

〔貴女にどう言われても構わないが貴女にはある筈だ〕

「ある…私は死んだんだと言われたお父さんに会いたい」

〔ならば貴女にはその願いを叶えて遣らない事も無い、ただし条件はある。貴女と同じ思惑、叶えたい願いが無ければ極めて危険な少女達…奏者が貴女を含めて7人は居る、その子達と戦い最後の1人に成れば叶うのだ〕

「…解った」

〔聖句を詠唱するのです、私が一度言いますから続けて言って下さい『汝は幾ら否定しようとしても汝の運命が汝を苦しめるなら。其れは運命とは言えぬ。運命は汝の為の良きもの』〕

「『汝は幾ら否定しようとしても汝の運命が汝を苦しめるなら。其れは運命とは言えぬ。運命は汝の為の良きもの』」

背後のクローゼットから光りが漏れて1人でに開き其処から全長2mの人型が出てきた。

彼女は思わずたじろいた、

次の瞬間。ハルカの身体は光りの粒子に成りネクストに吸い込まれるとバイザーの奥がハッキリ見えた、奥に見える顔がハルカなのもだ、ただパワードスーツと違い上下2箇所の合計4か所の出ている所と違い、絞ってる所は明らかにハルカ本人の首に近しい細さの為どう考えてもそのままでは入らないのだ、

その後ネクスエルフィンと成ったハルカは姿が消えた。

超時空空間

〈ここが戦いの場所?〉

ネクスエルフィンは無言で頷いた、

遠くで動く何かが居た、

しかも向こうから攻撃してきた。

何とか懸命に避けようとしたが、

移動先を置く様に撃って来たエネルギーグレネードが飛んで来た。

位置を間違えた、あっちがそう思った瞬間。

そう思った位置に居た。

この出来事にハルカは困惑したがこの仕掛けの正体は、空間跳躍システムに依るもの。

場所をイメージして跳躍した自信の位置の位置をイメージして行うのだが。

その際の場所のイメージ等をしっかりしないと違う物質同士が無理矢理干渉しあい崩壊を起こす為把握する必要がある。

〈…敵!〉

ネクスエルフィンが振り向いた先にはネクスベバイオンが飛翔してきた為、エーテルビームライフルを向けて撃とうとしたが、

向こうからの攻撃が激しく、止む無く違う場所へとワープした、

次にネクスベバイオンから放った光線により大凡の位置も判明したのかネクスベバイオンの近くへワープしたが、

エーテルコンバットナイフを抜いて刺そうとしたが。相手は既に分かっていたのか、

ネクスベバイオンもマナヒートブレードを取り出して受け流された、

両手にエーテルコンバットナイフを持ち近接戦闘を行ったが。

いちいちワープして背後を取るのは最早バレバレなのか、若しくは行う際にあるクセがあるのか、ワープしてからワープした直後の問題からのだろう、そんな2騎に割って入る様に飛んで来た光弾にあわやと想った瞬間、

空中に浮かぶ残骸が盾に成った。

ハルカは発射した先の所へ飛んだ、

「…そうだったのね」

「まさか貴女も」

月山ツミキと早川ハルカは互いに抱き合った。

2騎のネクストは刺し違いに依る引き分け、

「…何だ、願いを叶えるには簡単だったんだ」

「なのに何で私達はこんな事を」

「さあ…叶えましょう」

「そうね」

ネクストを失った奏者は通常空間に戻されるが2人がイメージした場所は海、

しかも海岸では無くそのど真ん中、

そのまま2人は頭から飛び込んだ。

月山ツミキと早川ハルカの身体は二度と浮かばなかった。

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