第18話 最後の夏は群青色の空(群青)
空を突き抜けるサイレンの音。
僕らに夏の終わりを告げる。
両手を突き上げ喜ぶ彼ら、肩を落とし項垂れる僕ら。
泥だらけのユニフォームの臭いが鼻につく。
最後の整列を終えて袋に土を詰める。
唇を噛み締め、最後まで主将として恥ずかしくない姿を保つ。
立ち上がって見上げた空。
ああ、群青が目に染みる。
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