第11話 精霊達の苦悩(緑陰)

焼けるような日差しの中、緑陰に潜む話し声。


「水、お前は間違ってる。お前が頑張ると湿度が上がる」


「風、お前ほど無意味な労働はない。お前が頑張ると熱風だけが吹く」


小さな精霊達は睨めっこ。


やがて諦めたように空を見上げる。


「ていうか、火だよ問題は」


太陽は彼らを嘲笑うかのように照りつけた。

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