大好きな音楽~2~
二つ目、私が中学一年の頃、人生に絶望して、この世界から去ろうとしていた時だった。私は周りから変人と呼ばれる、社会的にはマイノリティー、すなわち少数派。そんな私が少数派であるからこそできること、そして少数派だからこそ救える人がいるのを知ったきっかけ。
それがとあるアイドルとの出会いだ。皆は欅坂46というアイドル界では異端児と呼ばれたグループを知っているだろうか?私はそのグループのファンであり、そのグループに救われた一人である。そのころの私は上記の通り、少数派に属していた。そして少数派である自分を責め続けていた。周りのように「当たり前」ができなくて、辛くて。そんな時に出会った「エキセントリック」と言う曲。サビに「I am eccentric 変わり者でいい 理解されない方がよっぽど楽だと思ったんだ」という歌詞がある、この歌詞が私の背中を押した。確実に救われた。それが、たとえ私が勝手に「救われた」と感じていただけだとしても。そして当時の自分は周囲の人間全員に好かれたいと思っていた。そんな中聞いた曲「黒い羊」は衝撃的だった。「全員が納得するそんな答えなんかあるものか」という歌詞だ。この世界には様々な人間が存在する。手を差し伸べることを正義とする人と、悪とする人。それを忘れていたのだ。
私はこのグループとの出会いを通して、様々なことを学んだ。それは、良いことだけではなかったのかもしれない。それでも私は出会ってよかったと心の底から思っている。私もいつか、誰かの事を救うことのできる音楽を届けられるように頑張りたい。
言葉を紡いで 神里由依 @Yui_Kamisato
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます