その後
あの日の『ごめん』は
私を振る意味ではなかった。
後に彼は言った。
『先に言わせてしまった、そこまで想っていることに気付けなかった』
という意味のごめん。
あ〜、、、とい思いつつ、、
紛らわしいわ!?って思ってしまうのは
私だけだろうか。
まあ、彼としては
『はい』とも『いいえ』とも言えない
状況だったのだろう。
突発な私の発言により
咄嗟に出てしまったのが、
『ごめん』だった。たまたまかな。
彼を驚かせてしまった。混乱もしただろう。
少しだけ、
あの日の私に、
待て、落ち着け
と言いたい。
あの日は私も彼も、
激的な展開に
あたふたしたものだ。
でも、結果オーライだ。
付き合ってから
彼はよく感情を出すようになった。
良い意味で。
私は、それが嬉しかった。
彼は、涙脆い人だ。
私は彼の特別な一面が見れたような気がして
嬉しくなる。
もっと、見たいとも思ってしまう。
彼は、基本怒らない。
彼の怒りという感情を私は見たことがない。
いつか、喧嘩したその日に見ることになるのだろうか。その時まで取っておこう。
私がひねくれると
彼は諭すような感じで
私と向き合ってくれる。
私はそんな彼が好きだ。
優しい彼が好きだ。
私の話をおもしろいと
笑ってくれる彼が好きだ。
私の酷い寝顔を可愛いと
言ってくれる彼が好きだ。
私の存在を全肯定してくれる
彼が好きだ。
全く尽きない。
どこまでも
彼は
私には勿体ないくらいの
素敵な人だ。
何よりも、
毎日、こうして、会いに来てくれる。
顔を見せてくれるのは嬉しいものだ。
私という人間を飽きずに
ずっと愛してくれるのは
きっと
彼だけだろう。
少し、夜の話を。
彼は、耳が弱い。
本当はもっといじりたいところなのだが、
彼は肌が弱い。
だから、
あまりいじめることができないのだ。
たまに、たまに、
いじめると、
彼は怒るのだ。
それが少し、嬉しかったり。
私はやっぱり、
彼の泣く姿に
酷く惹かれている。
もっと
もっと
彼の乱れる姿を
私は
見たくて
見たくて
堪らない。
でも
彼が、
彼の奥に秘められた
『本能』を
私にだけに、
発揮している
その瞬間が
最も
堪らなく
私の心身を
乱して、
私を満たしてくれるのだ。
『ミントグリーンに染まり続けて』
淡く、優しいその色は、
混色しても、重色しても、
その色が消えることはない。
私はその色に
染まってしまった。
そして、染まり続ける。
ミントグリーン、私はあなたを愛している。
完
ミントグリーンに染まり続けて モナカ ハル @monakamonaka
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