第一話  最悪な転生

目が覚めたら路地裏でした。なんで?後、

何故か黒い猫耳があったり尻尾があったりしてるんですが?転生でもしました?


ありえそうですよね…。雰囲気的に黒猫獣人にでも転生したんですか?まぁ…そこはあとからで良いです。問題はココが路地裏、しかもかなり治安が悪そう、ということでしょうね。知識上、スラムと呼ばれるところでしょうか?そして、私もスラムの住人、と。

…倫理観がどうのとかは無さそうですね。

なら、私は生き残るだけでしょう。


最初は自分の体がどの程度動けるのかわかる必要がありますね。実際の猫と同じならかなり自由が効きます。獣人がいるのですから魔法がある可能性もありますね。…どっちにしろ情報収集ということです。では、初め。



さて…情報収集の結果です。あれから少し動いたところ黒猫獣人は嫌われているらしく睨まれるか追われました。ですが、身体能力がかなり高かったおかげで簡単に巻けました。

壁に少し爪を引っ掛けて駆け上がったり高いところから飛び降りて着地したり跳躍力で建物から建物へ飛び移ったりできました。

後、手を付けて四足歩行で走ると二本足で走るより速かったり跳躍が延びたりしました。

これはよっぽどのことが無い限り死ぬことは無さそうですね。頑張りますか。


そこらは表の店から品を盗ったりスリをしたりしました。捕まることは今のところ無いです。捕まりかけたことすら無いですね。

ただ、不安なのは警備隊が来始めたことでしょう。どうやら私はかなり危険視されているようです。身体能力を磨いていたら隠密が得意になったんですよね。私のことを探そうと意識するほど隠れられます。夜とか、最高ですよ。暗闇に簡単に紛れられるんですから。


最近、警備隊らしき人物達で遊んじゃうんですよね。慢心はいけないのですけど、遊びたくなっちゃうんですよ。なんででしょう?


そんな日常を転生先で過ごしていたのですが、その非日常な日常はしばらくして変わることになりました。

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黒き翼は天を遮り最愛を隠す 緋織 @Finnriro

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