第6話 オナニー同好会
「オナニー同好会だって。この手紙、誰が出したんだろう」
俺のペニスはすでに淳子の膣内挿入済みで、あと、ストロークの速度を上昇させて感度をアップした。感じる。気持ちいい。
「例会は明日の午後。場所は赤坂のホテル。差出人は関口良一」
淳子はよがっている。口から唾液。俺はストロークを続ける。快感は絶頂。やがてペニスの感覚が麻痺していく。
「若い娘のオナニー見たいんでしょ。イヤらしい」
電話が鳴った。若い女だ。どんな身体、してるかな。
「ええ、例会へどうか。もちろん皆さん、オナニーです。例会の開催目的ですか。来ていただければ。ええ、明日。お待ちしてます」
「これは呆れた。頭が変になってきた。ここは東京なのか」
三十畳の大広間。三十人は超える老若男女が腰を下ろしてオナニーしている。みな、真剣だ。洗脳された集団か。催眠術か。
「精神衛生の個人的管理の一環ですわ。皆さん、お元気です」
女性スタッフがコメントする。俺は今日の二人の出席理由を知りたくて尋ねた。女性スタッフが笑顔で答えた。
「伊丹様。本日のあなた様は本当にラッキーですわ。あなたは当社の厳正なる抽選の結果、みごとに当選して特別会員としての初回例会費無料の特別特典で特別招待会員の栄誉に恵まれました」
みんな、何しにこのホテルまで来てんだろ。そんな疑問を素直に抱きながら俺たちは最後に一番訊きたいことを正直に尋ねた。
「こんなことして楽しいの?」
すると女性スタッフがとびきりの笑顔で、
「今は自由で恵まれた時代。性の喜びを恥じることはないのです」
こんにゃくオナニー。やってみると実に面倒臭い。その最中を淳子に見られた。淳子は案外と真面目な顔でこんにゃくを取り上げて、
「あたしのおまんこ、こんな感触してないわよ。それよりも」
と布団に潜って俺のペニスを口で吸い出した。たまらん。俺がヨガってると淳子、調子に乗って精嚢まで舐め始める。アカン。
「オナニー同好会、もう参加することもないね。よくわからん会社だったけど、いい思い出だ」
俺は素直に降参して、淳子を両腕でしっかりと抱擁した。淳子が微笑して俺の愛を受け止めてくれた。
世の中は誰かの思い通りなんてならないけれども、好きに生きていく自由ならある。人がいる数だけ好きな生き方がある。それでいいんだろう。それで世の中。そんな今日も俺と淳子のセクシャルな日々は何とはなく過ぎていくのだ。
俺と淳子のセクシャルな日々 @katosusumu
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