第35話 暴走!敵はメガデカーA!
メガデカーA内の閉鎖エリアに入った俺とレディー。
そこにはコントロールルームのような空間が広がり、操縦席のようなシートには謎の人物…人間じゃない?宇宙人?
?「銀河刑事ギルドは新人さんを歓迎する!」
ちょっと待って!頭がついていかない。
?「…コレちゃんと翻訳されてるのか?地球の言語への翻訳は初めてだが…」
ちゃんと翻訳されてますよ、流暢な日本語にね。
?「私は銀河刑事ギルド・プロキオン方面支部長の、ジョン・ワンワン・イヌヤシキ!」
…固有名詞の翻訳に難があるようです。
ジョン「さあ!新人支部長の歓迎会だ!レディー、始めてくれ!」
えっ何?サプライズ的な何か?
レディー「オッケー!メガデカーA、暴走モード、スタンバイ!」
は?暴走?っていうかレディーなにしてはるんですか(混乱)
レディーが自爆ボタンみたいなデザインの、タイガースカラーの装置の安全アクリルケースを叩き割る。
レディー、ストップ!レディー、ステイ!レディー、ハウス!
レディー「暴走スイッチ!オン!」
どう見ても押しちゃダメな赤いボタンを、勢いよく押すレディー。
くっそ、ジョン氏のほうが階級上だから俺の命令は無視か!
『エマージェンシー!エマージェンシー!暴走!暴走!
搭乗員は直ちに退避してください!』
照明が落ち赤い非常灯が点灯する。なにこの演出。
ジョン「さあ!銀河刑事ギルド名物!『試練の新人歓迎会』開始だ!」
そんな新人歓迎会要らないから…マジで…パワハラだから…
「グォォォ!」
メガデカーAの重低音の遠吠えが亜空間にコダマする。
マジで勝手に動き出した!やべえ!ガチで暴走してる!
ここが亜空間で助かったが、これが地球上がったら街どころか国、いや、大陸が滅ぶ。…あー!通常空間への転移ゲートに向かってるぞこの機体…暴走じゃないじゃん!的確にヤバい行動取ってるじゃん!
ジョン「この緊急事態、君も銀河刑事なら解決してみたまえ!」
シャレにならねえよこれ…
俺は必死で閉鎖エリアの外に出て、スマホのグループ通話を開始する。
俺「メガデカー
ケンちゃん「承知した!メガデカー
ユウちゃん「ゴメン今通常空間だから、ゲート通過に少し時間がかかりそう…」
俺「ケンちゃん頼む!ユウちゃんは通常空間側で待機頼む!」
銀河刑事ギルドの先輩異星人とレディーをメガデカーAに残し、俺は搭乗システム「デカデカー」で機体から脱出、ケンちゃんとの合流を目指す。
メガデカーVSメガデカー、同型機同士の激突かよ、なんでこんなことに…
***
脚注 「亜空間でも繋がるスマホ」
メガデカー内の「オーバーテクノロジー黒電話」からルーター分岐した無線LANで接続している。スマホは普通のスマホ。ルーターや無線LAN設備は電気屋ケンちゃんが設置した市販品。
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