デカすぎるロボの秘密

第34話 閉鎖ブロックと秘密の部屋

大気圏内でしか運用できないプリンセスキャッスルは抜け忍の里に錨泊びょうはくし、里の結界で隠蔽している。

デカ過ぎるロボたちは地球で運用すると被害が甚大だし目立ち過ぎるので、全部まとめて亜空間に隔離し「2拠点体制」となっている。

両拠点は「転移ゲート」で接続しているので、ひとつの巨大な生活空間と化している。

これだけデカいので、調査すらしていないエリアも広く残っており、ユウちゃんがプリンセスパレスの未探索エリアをチェックして有効利用できる機能を確認しているが「らちが明かない」とのこと。

俺はメガデカーAのショットバー的コーナーで飲酒中。


俺「宇宙空母の閉鎖エリアでメガデカーBが発見されたけど、このメガデカーAの中ですら未探索エリアあるからなぁ」


日本酒の野菜ジュース割りをめながら考える。


レディー「デスヨネー!ハイ、おかわりドゾー!」


レディーはプリンセスガーデンで生産した農産品を原料とした酒やジュースを趣味で生産している。

レディーはココか、プリンセスパレスの茶室か、どっちかに常駐している。


俺「このショットバーの壁の裏側にも謎の空間あるよね?」


レディー「ありますヨ。秘密の部屋ですヨ。」


笑顔で答えるレディー。振り向いて上のほうのウィスキーのビンを掴み、ガコンと引き倒すと、壁の一部が静かに開く。


俺「…そこ、開くんだ…」


謎の空間、その秘密は今、あっさり解明された。

メガデカーAの内部にこんな仕掛けが…


俺「えっこれ入っていいの?」


レディー「ドゾー!」


さっさと仕掛扉から入っていくレディーに、あわててついていく俺。

えっ何?なんだこれ。操縦室というかコントロールルームというか。


そして、操縦席に誰か座ってる。

人間じゃない?エイリアン?


「ようこそ!新人さん!歓迎する!」


えっ誰?

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