第27話 ロボットマニア、合体を語る
こうみえて、子供の頃から巨大ロボが大好きだ。
デカ過ぎるロボが現実に現れるとこんなヤバいとは思っていなかったが、本質的にロボ操縦とか合体とか超好きだ。
デカ過ぎてどうしようもなかったロボたちが、巨大な敵と戦うにあたり頼もしい戦力になると気づいた瞬間、ハートに電気がランニング!
ヒャッハー!ロボで戦えるぜ!状態になったね。
思考がクリアーになり、状況が明確に見え、必要な作戦が次々思い浮かぶ。
最大限ロボを活躍させるべく、必要な手をすべて打つ。
幼馴染たちへの対処は完了。
次は黒子忍者や影執事、影メイドたちへの作戦説明だ。
ロボ内大会議室の演壇に立ち、マイクに向けて説明を始める。
「大・中・小の3体ロボを最初は全合体状態で出撃し、転移結界で海賊最大部隊ど真ん中に出現。防御結界全開状態で突入。主要部隊を壊滅させた時点で俺が乗る大ロボ・テラデカーが分離。
中・小2体ロボは次に大きい海賊部隊宙域に転移。防御結界全開突入して、撃破。ユウちゃんのギガデカーが分離。
最後にケンちゃんのメガデカーが単体で次の目標地点に転移して防御結界全開突入。
3カ所で同時に暴れて混乱させた上で、逆の手順で再合体しながら撤収。
ケンちゃんの転移能力をフル活用した作戦だ。
数を稼ぐため、基本的にロボは合体させず、バラで運用する。大メカ・テラデカー、中メカ・ギガデカー、小メカ・メガデカーの3体、それぞれ地球刑事が搭乗することでフルスペックを発揮できる。
巨大ロボ作戦の概要は以上だけど、質問ある?」
最前列で話を聞いていたメイド長のメイちゃんが無表情で答える。
「めっちゃ早口。」
俺は泣いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます