第20話 巨大ロボ×空中城塞×忍者屋敷

いい歳こいた大人たちが、巨大ロボ内を忍装束しのびしょうぞくで飛び回って「ニンジャごっこ」を楽しむこと数時間。

現在、俺たちはニンジャ屋敷の大広間でエンカイ中だ。

多数の黒子くろこ忍者たちが料理を運び、それを多数の影執事かげしつじうやうやしく配膳はいぜんしてくれる。

…状況を説明しよう。


遊び疲れて腹が減った俺たちは食事にすることにした。

巨大ロボ内ではショットバー的コーナーで軽食くらいしか出せないので(味気あじけないレーションなら大量在庫あり)、新しく得た能力で本格料理を用意することにした。まずは「空中城塞プリンセスキャッスル」を現実世界に召喚。これはステルス能力がゼロなので、魔忍ケンジの「結界の術」で隠蔽いんぺい

さらに、メガデカーAよりひとまわり大きい「スカイツリー級」のギガデカーXを亜空間から召喚。空中要塞「ギガデカーXフォートレス」に変形させ、プリンセスキャッスルと空中で接舷ドッキング

闇忍ヤマトの「口寄せのジツ」で黒子忍者を大量召喚。さらにプリンセスキャッスルの固有能力である「執事召喚しょうかん」でイケメン影執事を大量召喚。黒子忍者と影執事は「戦闘能力がゼロ」という弱点はあるが、数にものを言わせた軽作業にはうってつけだ。

まずはプリンセスガーデンの菜園や果樹園でファンタジーな新鮮謎野菜や謎果物を収穫。次に巨大ロボ「メガデカーA」が出撃。逃亡犯を捕縛するキャプチャー機能で海の幸を漁獲。巨大ロボがロボとして今回初めてマトモに働いた。…初仕事だけど、これ違法操業じゃね?

さらに、違法パトカー「デカデカー」をバードストライクすれば鳥肉も…と提案したのだが、却下され、野鳥の捕獲は黒子忍者に依頼された。解せぬ。

食材がそろったところで、プリンセスパレスの厨房で料理だ。パレスの料理長は人間キャラなので残念ながらプリンセスパレスには付属していなかった。マジ残念。

しかし、黒子忍者は忍者料理を作るスキルを持っているので、メニューは彼らにおまかせで。

同時進行で黒子忍者たちがテラデカー内の空き部屋に忍者屋敷風宴会場を設営。影執事たちが飾り付けて、準備完了。

レディーがカクテルを用意して、さあエンカイだ!ゴージャス!食材が新鮮!最高かな。


***

脚注 「黒子忍者」

闇忍ヤマトの群体型スタンド能力。


***

脚注 「執事召喚」

プリンセスキャッスル固有機能。

キャッスル内の人物の影を「影執事」として召喚する。ひとり一体限定。

影執事の能力は元となった人物の能力に依存する。

今回は黒子忍者の影を使う事で、大量に召喚することができた。

いわゆる裏技である。


***

脚注 サイズ設定 小→大 順で

デカデカー 車線をはみ出すパトカー

メガデカー 第1話で自宅を踏みつぶしたロボ 高層マンション級

ギガデカー・フォートレス 戦艦大和よりデカい スカイツリー級

プリンセスキャッスル ラピュタ級

プリンセスパレス 八丈島級

プリンセスガーデン 佐渡島級

テラデカー エベレスト級なので使いようにない 亜空間に死蔵


設定を覚える必要なし。全部「デカ過ぎる」と思っていただければOK。




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