デカすぎるロボ、空へ…翔べ!テラデカー!

第15話 チェィンジ!バァードスゥトライィィィク!

銀河刑事ギルド専用パトカー「デカデカー(ホバーモード)」を降下させ、幼馴染たちと待ち合わせた公園に着陸した俺は、ステルスモードを解除した。

鳥の死骸しがいがベッタリこびりついたスプラッターなマシンが突然現れて、ふたりともドン引きのご様子。こんな再会したくなかったよ。

さて、ドアを開いて降りますか。

無意味なガルウイングがバキュンと開いて、鳥の死骸も飛び散る。うわぁ。


「やあ!お久しぶ『気持ち悪!』・・・」


めっちゃ気持ち悪そうだけど、そりゃそうだろな。

俺も吐きそう。

完全ステルス状態で高速飛行すれば、そりゃ鳥にもぶつかりますわな。


どう?これからファンシーな空のドライブでも…

って、そんな全力で断らなくても…


レディー、清掃モード起動!気の毒な鳥たちの死骸をなんとかして!


***

脚注 無意味なガルウイング

バックトゥザフューチャーのデロリアンみたいな、ドアが鳥の翼のように上に跳ね上がるアレ。類義語として「無意味なエアロパーツ」がある。


***

脚注 「バードストライク」

ジェット機などは鳥の高速衝突を前提とした設計がされているそうです。

操縦席の風防ふうぼうなど、衝突の衝撃(と死骸)を受け流す構造になっているとか。

乗用車そのままの形状の機体がジェット機以上の速度で鳥の大群に突っ込めばどうなるか。まして、無意味なエアロパーツなどでデコレーションされた機体なら…死骸がへばりつきまくって、エライことになるのでは?そういう、センスオブワンダー的なアレです。

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