第10話 やっぱりデカすぎるよ、テラデカーZ!
20年以上前に放送された特撮ヒーロー番組の巨大ロボットが、設定そのまんま宇宙人によって再現作成され、俺にプレゼントされた。
着陸したら自宅が壊れて、動かしたら街が壊れた。
こんな危険なロボいらないので返したい。ていうか時を巻き戻したい。
無かったことにしてほしい。
ロボ
…はぁ、とりあえず酒を飲み
まずはスマホで情報収集だな。もう出勤する必要ないし。無職だし俺。スマホでポチポチ。「違法な地下水
酒をおかわしりして、次は特撮ヒーロー番組「地球刑事ヤマサン」の情報収集だな。この無駄にデカいロボの設定を確認したい。
放送当時の俺は幼児だったから、詳細な設定とか知らんし。
ポチポチと検索っと。ロボの詳細は…って。ハァ?ウソだろ。
…いま俺が乗っているクソデカいロボは「一番小さいロボ」らしい。
最小サイズロボ→高層マンション級のロボがメガデカー
中間サイズロボ→スカイツリー級のロボがギガデカー
最大サイズロボ→エベレスト級のロボがテラデカー
…バカじゃないの?
えっ、まさか全部作成済みで俺の所有物だったりするわけ?
これから順番に着陸してくるとか。マジでやめてくれ死ぬ。
証拠隠滅作業が完了したらしいサポートロボット「レディー」が報告に来たので、メガデカー・ギガデカー・テラデカーの3体クソデカロボの件について聞いてみたらマジだった。小型ロボが中型ロボに合体、中型ロボが大型ロボに合体することで、テラデカーZは完成するのである!
…今乗ってるロボよりさらにデカいロボがあるのか…変身をまだ2回残しているとは…。…おなか痛い。
その未登場の中型・大型のクソデカロボどもは現在宇宙…っていうか、亜空間で待機しているらしい。
本気で要らないから。中型のスカイツリーサイズとか日本が壊滅してしまう。
大型のエベレスト級って、地球を滅ぼす気か!質量だけでもう地球破壊爆弾だろそれ!
ふざけすぎだろ特撮の設定!そんなありえないサイズ感だったとか知らんぞ俺は。
確かに映像では巨大化した宇宙怪獣と謎の亜空間で戦ってたけど、デカすぎだろ!
もう一度言う、デカすぎだろ!
もう一回言わせてくれ、デカすぎだろ!
そんなもんを普通に再現して地球の一個人にポイっと渡す宇宙人もどうかしてる!
どうかしてる!
くっそぉ、レディー、酒おかわり!
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