第3話 見えないモノ

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」

母親だったものが言っている。

「お前はカミサマを信じなかったから生き埋めな!」

そういってそいつを埋めた土の中でばたばたしているのを感じる。死に際くらい綺麗に散ればいいじゃないか。そして僕は10歳で独りになった。

僕は養子になった××企業の社長の息子

「今までの辛い事は忘れ私たちと共にいよう。」

耳が腐るような台詞を泣きそうな顔で言うもんだから思わず笑いそうになったよ。

僕、いや俺は17歳になった。馬鹿みたいに甘い考えの馬鹿な父親、父親のいいなりの母親、俺を恨んでいる弟。どこを切り取っても可笑しな家族笑えない。


あれ?俺は。なんだったっけ?


ノックをする音が聞こえた。

「誰???」

弟だった。

「兄さん!まだ起きてましたか?お休み前にお話

しませんか?」

弟は笑っていた。不気味なほど

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