第42話 冒険者試験③
「ちょっと待って!武器も持たずにどう戦う気なの?」
「来いよユウキ。手加減はしない!」
「
横に突き出した右手から、紅蓮でかたどった剣が生成された。やや細長く、刀に近い武器だ。
「本当にBクラス魔法を使えるのね。癪だけど、援護するわ!」
敵は、腰を下げて斧を握りしめる。剣道でいう、下段の構えに近い。
俺は片手で持った剣を両手に持ち替え、間合いを詰めていく。
「行くぞ。鑑定、アシスト頼む!」
『了解しました。スキル【鑑定】より 〔自動照準補正機能〕及び〔思考演算加速〕を拡張します。』
前に突進しつつ、敵の胴目掛けて剣を振るう。相手も呼応して斧で防いだ。
晴天の下、火花が散った。こちらの炎剣が砕けて飛び散っている。
「どうした?お前の実力は、こんなもんじゃないはずだ!」
2撃、3撃、4撃と連続して太刀を浴びせるが、全てあしらわれてしまう。
『鑑定より......近接戦では圧倒的に不利です。此方は手加減されています。距離を取っての魔法戦闘にも持ち込み難い状況です。』
そんなの分かってる。だが、今は勝てるかどうかの話では無い気がする。それに、援護してくれる人もいる。他にも鑑定とか、スライムとか......。
!?スライム忘れてたぁぁぁ!
「スライム、防御魔法!」
どっからか現れたスライムが、俺の目の前でバリアを展開した。刹那の間だけ火花を散らして拮抗したが、すぐに砕かれた。
「マズイ、間に合わない......」
敗北を確信しかけた時だった。
「ファイアバレット!」
後方から飛んできた物体が敵に向かって行く。
しかし、斧で容易で切り裂いてしまった。
「やば、どうすれば......」
隙が出来たが、近接戦ではこちらに勝ち目は無い。かといって魔法を撃っても弾かれてしまう。だが、撃ち込めるチャンスは今だけだ。
「鑑定!なんか、範囲広い魔法無い?」
『Aクラス魔法【
身体に熱い魔力が流れる。燃え盛るような、今にも爆発するような感覚。火薬のような液体が循環しているようだ。
「どうした?もう終わりか?」
この一撃に賭けるか!男は体勢を立て直し、急速に接近して来る。
────────────────────今回文字数少なめです。すみません。なので、文字数稼ぎます。はい、えーと、なんか最近、暑くないですか?まあそうですよね。夏だもん。よっしゃぁこれで1000文字到達!!!!!!!!!!!!!!!!!
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