第23話 スライム、かわいい!
『鑑定結果......下級薬草の調合方法
1 薬草の束を数日間日光に当て乾燥させる
2 すり鉢などですり潰し、粉状にする
3 2で出来たした粉状の薬草を水に入れ、数十分間煮込む。(30mlに対し5束)
4 煮込んだ後、薬草を
完成品......下級劣悪ポーション
専用瓶に入れると、即座に使用できる』※
おお、すごい......。てか、完成品が劣悪ポーションなのが気になるな。これって何?
『鑑定結果......下級劣悪ポーション
薬草の薬用成分を抽出した物を煎じたポーション。効果は普通の物と比べると劣るが、簡単に作れるので広く普及している。
回復量......ポーション瓶30mlでHP5回復 回復速度......1分間に2』
ふむ。それって勿論、苦くないよね?
『鑑定結果......下級劣悪ポーションには、苦味成分が含まれていないと推測されます。』
よし。とりあえず、やってみるか!ポーション、作るぞ!!!
とは言っても、どうしたものか。
薬草を乾燥させるのに時間をかけたく無いし、水を入れる鍋とか瓶とかも持ってない。
うーむ......。
あ、乾燥は火炎魔法使って時短すればいっか!
火とかも火炎魔法で解決だ。問題は、水を入れる容器なんだよなぁ。水源はさっき400メートル先にあるって言ってたし......。
「ねぇ鑑定、この辺に鍋とか落ちてない?」
『鑑定結果......落ちていません。』
「そりゃそうか。なら、容器はどうしようかな......。」
『鑑定より......487メートル先の川に瓶等の容器が流れ着いているかも知れません。行ってみる価値はあると思いますよ。』
お、何も言ってないのにしゃべった!
よく考えたら、スキル【鑑定】って、自我持ってるの?
『鑑定結果......人間の自我に近い自己学習演算機能を持っています。しかし、生物の「感情」という物は持ち合わせていませんが。』
ああ理解したかも。つまり、自分で考えれるコンピュータとかAIみたいなものってこと?
『鑑定結果......概ねその通りです。それよりも、近くの水源に向かわないのですか。』
「そうだな。とりあえず、行ってみよう!」
★☆★
大量の薬草が置いてある空間を出て、再び森の中に入っていった。
木々を掻き分けて進んでいくと、目の前の草むらがわさわさと動き出す。
「わ、魔物か?」
驚いて剣を抜き、しばらく様子を伺っていた。
カサカサと音を立てる草むらから距離を取り、魔法の発動準備をした。
何だって今はHPが低いからな。ゴブリン1体でも油断出来ない......。
しかし、しばらく待って草から現れたのは、流動体のスライムだった。
「か、かわいい!」
形容しがたい可愛さだ。ぬるぬる地面を這って進んでいる。こちらには目もくれないようだ。
「ねぇ鑑定、あれ鑑定して!」
『鑑定結果......スライム 魔物 Lv4
名前......無し 性別......中性 状態......危機
HP1/4 MP0/8 スキル......【成分抽出】【解毒】【分裂増殖】【水魔法】【回復薬調合】 ☆特殊個体 その他のステータス及びスキル......解析不能
純然たるスライム種。魔物では珍しく薬草や雑草を食べて魔力や栄養を作りだす事ができるため、生態系(魔物)には必須な生物。
だが、最近はその弱さの影響で人族に狩られ、大幅に個体数が減少している。』
わぁ、スライムだ!可愛い!!!にゅるにゅるしてる!!!
あまりに可愛いく見惚れたので、その姿を観察してみる事にした。
半透明な水色で、ゲームに出て来るスライムのイメージと全く同じだ。
目や口が無いのに、何かを探すようににょろにょろ動き回ってみる。すごい。かわいい。
そうして俺がスライムに集中している時だった。
『鑑定より警告。5メートル前方から魔物が接近しています。』
「まじかよ!」
慌ててスライムから目を逸らすと、3体の小さなゴブリンが悪そうな目付きでこちらに迫ってくる。
『鑑定より......そのゴブリン達がスライムを襲っていたと推測されます。』
本当か?と疑ってよく見れば、スライムのHPが1にまで減っている。
「ゴブリンめ!絶対に許せない!!!俺が、スライムのためにつぶしてやる!!!!!」
────────────────────昨日UFOキャッチャーで、ド〇〇エのスライムのめちゃでかいクッションをゲットしました。やったぜ。
追記 最初から読み直して見たのですが、クソみたいな文章だったので改稿します。(改稿版として別サイトにあげようかな......。)
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