第20話 薬草、探します!
「ん......ここは?」
目が覚めると、開けた視界には緑が映る。自分の部屋でも、王城の部屋でもない。
「はっ!ゴブリンロードは?あの後どうなった?」
慌てて体を起こして周囲を見渡すと、1つの大きな魔物の亡骸が横たわっている。
「これは......。俺が倒した魔物か......。」
しかし、安堵と共に、猛烈な疲労と痛みが全身に響き渡る。
「痛った......。攻撃喰らった所がまだ傷むな。」
きょろきょろと周辺を見渡してみると、誰も居ない森林の中だ。多分だけど魔物を倒した後、魔力枯渇かなんかで眠っていたんだろう。
そういえば、今のHPはどれ位なのだろうか。時間や場所も未定だ。とりあえず、鑑定してみるか。街の場所も知りたいし。
「ええっと、自分を【鑑定】だ!」
『鑑定結果……山崎悠希 基礎情報
種族…人 年齢…15 性別…男 状態…疲労 危篤 その他の情報…解析不能
ステータス Lv9
身体能力値 才能値
HP…6/91(?) ?(?)
ATK…?(?) ?(?)
DFE…?(?) ?(?)
SPD…?(?) ?(?)
MP…20/80(?) B〜(?)
スキル
〔固有スキル〕【鑑定Lv4/?】
〔固有スキル〕【鑑定Lv9/?】
〔魔法スキル〕火炎魔法 【火炎Lv5】【発火Lv3】 【火炎球Lv3】 【加熱Lv2】
【魔力循環Lv5】
〔戦闘スキル〕【剣術Lv3】 【剣撃Lv1】
その他のスキル又はステータス 解析不能』
レベルが結構上がったな。Lv2からLv9は流石のレベル差といった所だな。
【鑑定】のレベルが上がったお陰か、ステータスを見えるようになっている。
ってか、HPがやばい!全然回復してないやんけ!
このままだとゴブリンとかの一撃でそくししてしまう可能性がある。なんとかHPを回復しなければ......。
ん......あと、HPって時間経過で回復するのかなぁ。回復アイテムとかが必要だとか......?
『鑑定結果......HPは状況に応じて自動的に回復します。』
うわびっくりした。鑑定スキル使ってないのに、どうして勝手に鑑定されたんだ?
『鑑定結果......スキル【鑑定】の能力の範囲内で自動的に鑑定を行う事が可能です。』
自動的に鑑定......?何だそれ?
『鑑定結果......スキル保持者が脳内で疑問を呈した際に、鑑定スキルのシステムそのものが入手した情報や記憶した情報、解析した情報等から自動的に答えを導き出し、脳内にアナウンスを掛けることを可能とするスキルの能力です。
又、直接【鑑定】するよりも僅かに効力が劣ります。機能を封印する事も可能です。』
情報量が多すぎて、頭が痛くなって来たぞ。
だが要するに、【鑑定】を使わなくても頭の中で念じるだけで鑑定ができると言うわけか。
じゃあ、どう違うか簡潔に説明してくれないか?
『鑑定結果......【自動鑑定】の方が僅かに処理能力が劣りますが、特に変わりはありません。このスキルは、使用者の利便性向上の為に存在すると考えられます。根拠は、【鑑定】を行うのには時間を必要とするからです。具体的には......』
「ストップストップ!よく分かったから!」
頭の中で素早く鑑定出来るってことね。理解したから大丈夫だ。
「んーとじゃあ、今の時間って何時くらい?」
『鑑定結果......大陸暦182年6月12日 午前9時12分14秒です。』
「超詳細に分かるんだな......。てか、その情報って、
『鑑定結果......【世界の情報】にアクセスしました。』
「世界の情報って?」
『鑑定結果......解析不能』
なるほど。その世界の情報的な物が何か分からんが、とりあえず【鑑定】がすごいことが分かったぞ。
それは良いとして、まずは体力を回復しないと不味いな。
回復出来る方法って、何があるんだ?鑑定?
『鑑定結果......HP回復の方法は無数に存在しますが、現在の状況を鑑みれば薬草を探して食べる事が1番効率よく最適でしょう。』
薬草か。よし、薬草さがすぞ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます