第12話 このスキル、強いのかも?

「確か貴方のスキルは【鑑定】でしたな。これは、召喚された歴代の勇者達に1度も与えられていないスキルだと。一般的ではありますが、実に有用なものですぞ。」


その言葉を聞いて少し気分が明るくなった。歴代のに与えられていなくても、使えればそれでいいよね!


「よろしくお願いします。スキルの確認って、何をすれば良いんですか?」


「とりあえず、この剣を鑑定して貰いたい。可能であれば、入手した情報を共有してくれるかな?」


俺は「分かりました」と活気よく返し、鑑定スキルを使う。


『鑑定結果……剣(名前無し)

材質…魔鋼鉄+? スキル…無し 付与魔術…

斬撃Lv?+? 攻撃力…? 耐久力…?

その他の情報 解析不能』


「結果はどうかな?」


「えっと、よく分からないんですけど、この剣が魔鋼鉄と何かでできているって事が分かりました。その他にもステータスとかがあるんですが、数値が出てないです。」


「ほぉ、剣の材質を見抜くのか。ステータスは恐らく、能力が未発達だからだろう。使いようによっては、強力なスキルになるぞ。」


おお、熟練っぽい人に言われるとすごく安心する。モブでもいいから、異世界を楽しもうかな。


「あ、あと、鑑定した情報を共有するのは出来ないみたいです。」


「ふむ。だがまあ、魔物などのステータスを見抜けるようになれば、戦闘でも有効なスキルだろう。必然的に前衛は難しいだろうから、魔法を練習するのはどうかな?」


おお魔法!かっこよさそうだし、鑑定に合っているものを練習したいな。


「そうします!えっと、魔法ってどうやって使えるんですか?」


「うむ。私が直接お教えしよう。こちらに着いてきてください。」


広いグラウンドから少し離れた、小さな小屋に通された。暗くて、不気味な雰囲気だ。


「まずは、貴方の魔法適性を確認する。この水晶に、手をかざしてくれ。」


すると、水晶が白色の光を出して輝き始めた。


「えっと、結果はどうなんですか?」


「基本6属性に全ての適性があるな。」


「え?それって、結構すごいんですか?」


「普通の人間にはまず有り得ないことだが、今回召喚された勇者は全員全属性持ちだったぞ。だからといって、魔法が扱えるかどうかは本人の努力次第だな。」


そうなのか、と少し落胆したが、使えないよりマシかな、と思う。


「また、魔法は練習するにつれて得意な属性が分かって来ますから、繰り返し訓練することが大切なのです。」


俺は、分かりました、と肯んずる。こうしてとりあえず、王城での訓練が始まって行くらしい......。

────────────────────まともなプロット考えてなかったせいで迷走してます。加筆や修正をするかもしれません。

あとよければ★や♡、レビューを頂けると泣いて喜びます。ぜひよろしくお願いします。

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