第10話 スキルを試してみよう!
4階に下るとすぐに自分の部屋が見つかった。所々で生徒が集まって会話をしている。
部屋にかかっている札を見ると、なんと漢字で名前が書かれているのだ。これ、どういう原理なんだろう?魔法とかなのかな?まあ気にしないでおこう。
縦に長い廊下には、規則正しく奥へと扉が続いている。その中で、自分の名前が書かれた部屋に入る。
「うわぁ、これは凄い!」
と、心の中で驚嘆した。まるで高級ホテルの一室のようだ。
まずはベットに飛び込む。すごい!ふかふかだよ!(語彙消滅)
しばらく後、ばっと起き上がる。まだ午前だし、全然寝る時間じゃない。窓からも光が差し込んでいる。
広いけども内装は最低限って感じだな。あ、机の上に何が紙が置いてある。なになに......
「勇者様方へ
この部屋や城郭施設は、お好きに使って頂いて結構です。御食事は、2階に常時ご用意させておりますのでご自由にどうぞ。さて、魔王軍討伐の為の訓練を明日から行います。明日の朝7時30分に、1階大広間へお越しください。
アルダート王国第一王女 フィレーネ」
まじか!常に食事が用意されてるって、相当すげぇな!流石は異世界。何もかも超豪華やん!あとで、もう一度探検に行ってみようかな。
ふう、少しは休憩出来た事だし、やりたい事をやっておこう。まずはスキルだ!
俺のスキル【鑑定】が無能なのか、どんなスキルなのかは全然分からない。けど、とりあえず使ってみよう。
えーと、何にしようかな。よし、この羽根ペンを鑑定しようか。
むむむ、と目を瞑って頭の中を
「スキル...鑑定!」...... すると頭の中に電子音が流れ込んでくる。
『鑑定結果……ペン(名前無し)
材質…不明 付与スキル…不明 持ち主…不明 その他の情報 解析不能』
おっ!出来た...?けどなんか、ほぼ意味無い事しか鑑定出来ていないな。さっきと同じみたい...?
いやもしかして、回数を重ねる事に鑑定出来るものが増えていくパターンかもしれない。
もう一度やってみよう。「鑑定!」
『鑑定結果……ペン(名前無し)
材質…不明 付与スキル…無し 持ち主…不明
ステータス…不明 その他の情報 解析不能 』
お、ちょっと増えた!付与スキルがない事が分かったし、ステータスを鑑定出来たようだ。不明だけど。
というかこれ、自分にも出来るのかな。さっきやった時は他人に行けたけど、自分に鑑定できたら、結構凄いんじゃない?
俺は身長と同じくらいある鏡の自分を見つめて、スキルを発動した。
「鑑定!」
『鑑定結果……山崎悠希 基礎情報
種族…人 年齢…15〜16? 性別…男 状態…不明 その他の情報…解析不能
ステータス
身体能力値 才能値
HP…?/?(?) ?(?)
ATK…?(?) ?(?)
DFE…?(?) ?(?)
SPD…?(?) ?(?)
MP…?/?(?) ?(?)
スキル
〔固有スキル〕【鑑定Lv4/?】
その他のスキル又はステータス 解析不能』
うわ、結構すごい。
めっちゃ広い情報が急に頭に流れ込んできた。それと同時に、全身や脳が疲労して、倒れてしまいそうになった。
「ヤバい、超眠い。ちょっとだけ寝よう。昼頃になったら起きようか。」
再びベットに倒れ込むように飛び込んで、深い眠りについた。こうして異世界での初日が終わったのである......。
あれ?終わっちゃった?
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※キャッチコピーを変更しました。
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