イマどき

第1話

自分は「今どきの高校生」「今どきの若者」らしい

誰かがこんなことを言ったらしい

正確に言えば、言われたらしい

そんな理想像、そんなイメージと自分はかけ離れている

毎日、街がまだ目を覚ます前に起きて、行きたくもない刑務所のような「学校」と呼ばれる監獄へ向かう

そして、部活もせずに通学鞄が夕焼けに照らされながら一人孤独に家路につく

だから、今まで「#LJK」「#青春」みたいなハッシュタグをつけてインスタに載せるような素晴らしいキラキラな学生生活なんて送ったことはない

友達と海?ディズニーランド?ファミレス?公園での馬鹿さわぎ?

こんなことをしたことはないし、「今どきの高校生」はこれらをストーリーで友達に、tiktokで世界に自分たちのキラキラした日常をシェアするんだろ?

「高校生活は青春そのものだ!」みたいなことを言う人がいるが、よくそんなことを軽々しく他人に言えるなと思う。

「はいはい、確かに青春ですね〜」こんなことを言っておけばいいだろ?

キラキラな青春バンザ〜イ!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

イマどき @yuu040905

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ