9.福音の迷宮にて
K君:それでは「第2ラウンド」を開始しましょう!(*>Д<*/
T君:まずは各陣営の「フロア移動」の選択からだね!
「うぅむ、ピノ達が四面楚歌すぎて行き場がない!(笑)」
「逆転の発想で動かないってのはどうだい? ちなみにムサシ達は下へ」
「それ一番会っちゃいけない奴ぅぅ!?(一同爆笑)」
わいわい騒いだ後、第2ラウンドは下記の様な状況で開始した!
◇◆◇
◆第1
(◇…扉・通路、通行可)(■…壁、通行不可)
A B C D
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
①■ →→
■――◇――■――◇――■■■■■■■――↓――■
②■【
■■■■■■■■■■■■■――↓――■――◇――■
③■ ◇
■■■■■■■――◇――■――壁――■■■■■■■
④■ →→【
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
K君:では最初に【XⅦ.
(カードを1枚引く)うわ、ついに「戦闘イベント」を引いてしまった!?
T君:むむぅ~【スペード5】だったら数字も低いから、低
だと思うけど…(イベント
型の
の「
という意味)と戦闘になるぞ!
K君:では「
「
T君:【迷宮戦争】の黒幕はK君だね、間違いない!(一同爆笑)
ちなみに「
尚、今回の場合だと、演出上は
K君:白亜石の列柱の間に敷かれた石畳の通路を、人形少女ピノは淡々と進む――
すると突如、石柱を装飾する様に置かれていた騎士の彫像がギゴゴッと動き
出すや、ピノを背後から礫剣で斬り突ける!――刹那、その剣先がピシッと
縫い固まる!「それは想定の範囲内…」ピノが予め展開していた
糸に鹵獲され、動きを封じられる騎士像! ピノは静かに
と「出ておいで、
T君:その瞬間、ピノの
と、戦斧を凶刃一閃! 騎士像とその背後にあった石柱もろ共に、ゴパッと
轟音鳴らし粉砕させるぜ!
K君:だが、その轟音と粉塵が晴れると……そこには石像兵の軍団がピノ達を逃す
まいと包囲していた!
T君:おぉー格好良いぜ、敵に囲まれて大ピンチだけどな!(笑)
K君:それじゃあ、戦闘を開始すると時間が掛かるから先に他陣営のイベント内容
を確認しようか!
◇◆◇
K君:次は【Ⅰ.
T君:(カードを1枚引く)ふむ、【ハート9】だからHP回復イベントだな。あ、
さっきの「落とし穴」で、軍師孔明が喰らった落下ダメージをちょうど回復
できるよ?(笑)
K君:ふっ、全てこの孔明の作戦通り!(一同爆笑)
◇◆◇
K君:次は【Ⅺ.
T君:よっこいせぇ…(カードを1枚引く)…うわっマジかよ、ここでシユウ達が
「
K君:もう早速引いたのか!?(^ω^;)これは凄いなぁ~シユウ君達に主人公
補正が入り始めたわ(笑)。
今作の【迷宮戦争】にて採用している「ランダムダンジョンシステム」では、各イベント内容が割り当てられた「山札」として4種類のスートと1~13の数字を組み合せた計52枚に加えて――「
ダンジョンイベントを決定する際に「
・『
・『
・『
上記の通り「
是非とも
K君:不要な戦闘イベントなどを回避できる『
再利用できる『
戦闘から即撤退する事ができる『
残り1枚はどの陣営が
T君:よし、折角だから演出するぜ! 石製の巨大扉を開けたシユウ達は迷宮路を
暫しまっすぐ進む――【福音の迷宮】は其の名の通り迷宮でありながらも、
どこか神殿の様な神聖さを佩びていた。ふと、シユウは通路の壁に彫られた
十字架を象る装飾に違和感を覚える。「これは…、っ!」シユウが装飾壁の
十字架に手を触れた瞬間、まるで陽光が差し込む様に淡く輝き出す!「シユ
ウ、これはまるで…」「あぁ、どうやら神秘の澱みの様なものらしい…この
密度なら或いは小さな【聖典】と言っても良いかもしれないな。…待てよ」
シユウは静かに
から白銀に輝く1枚の紙片が現れる! シユウはそれを手に取ると「うまく
いったな…」と淡々と呟いた。一方で、「凄いですよシユウ、其れは
【
にも子供の様に興奮しながら褒めてくる
シユウは手にした【福音の断篇-
「ま、まぁ…良い切り札が手に入ったと言ったところかな…」と少し微笑ん
だ――
K君:うわぁ~マジ格好良いなシユウ君!(b*>ω<)
T君:シユウの
◇◆◇
K君:では次に【Ⅻ.
(カードを1枚引く)
T君:(イベント
K君:はいっ
◇◆◇
K君:さあ次は【Ⅳ.
T君:何が出るかな~っと…(カードを1枚引く)…お~やったぜ、シェリエ達は
「
K君:おおーっ、同じ
(b*>ω<)これで他の陣営に「フロアボス戦」へ先を越されても、直ぐに
合流できるぞぉ!
T君:それじゃ少し演出しよう(笑)。シェリエ達が迷宮路を歩き進む事暫し……
やがて大理石を敷き詰めた祭殿調の広間に出る。辺りを観察すると、中央に
は少し高台になった祭壇らしき場所がある。「是は何かしら…」シェリエは
祭壇上に展開された魔法陣に気づく――
K君:ふむ。では、護衛騎士としてシェリエの傍らに居たカール大帝が「おそらく
具申しますよ。
T君:「へぇ、現代では喪失した伝承級の
にも詳しいのね?」シェリエは腕組みしながら感心します。
K君:生前のカール大帝は信心深き“聖堂王”と敬称された御仁だからね!「いえ、
T君:「ふぅん、そういや“聖堂王”として列聖されたんだったわね」
K君:「生涯を戦場で暮らした身ですので、心の拠所が欲しくなるのです…」と優
しく微笑みます。
T君:「へぇ、そういうもんなの…」姉バニラを嫌い、神聖教会を出奔したシェリ
エならばその考えに反発しそうなものだが……なぜか不思議と今回は素直に
頷けたのだった。
K君:お、デレ始めたかな?(笑)
T君:おっといかん(笑)。シェリエは仕切り直す様に腕組み、祭壇上の魔法陣を
前に仁王立つと「まぁいいわ…戦いに備えるわよ…!」とニヤリとほくそ笑
みます(笑)。
K君:一体いつから――シェリエがデレたと錯覚していた?(一同爆笑)
◇◆◇
K君:さて、次は【Ⅶ.
T君:と言っても、ムサシ達の移動先はさっきまでピノ達がいたイベント消化済み
の「
少し前まで誰かが居たみてぇだな…」と不敵に笑う。「…あっちか」
K君:うわっ怖っ、ピノ逃げて!(笑)
◇◆◇
K君:それでは最後に【Ⅷ.
番だね!
T君:ジャック達の状況をもう一度説明すると、先ほどのピノ達が起こした「
崩落」イベントによって、行き先の通路が「壁」で塞がってるぞ! 瓦礫の
「壁」は破壊できる
K君:了解です(>ω<*b)だけど「壁」の向こう側にはムサシ達もいるしなぁ…
…このまま閉じ込められた方が幸せかも?(一同爆笑)まぁ、とりあえずは
左方向「C④」に移動します…(カードを1枚引く)…おぉーっ【ハートK】
だから『
T君:マジかよ!? いやぁ~凄く良いイベントなんだけど……まだ序盤だから、
誰も全く『
今作【グリモワールRPG】における『
【グリモワールRPG】では、各
K君:よし、折角だから
を使った後、すぐにイベント効果で
……うわっ、ダイスの出目「6」と「6」だ!? ここで命中判定クリティ
カルしたぁ!?(>□<*b)
T君:おおーっ【迷宮戦争】の初クリティカルは、
説明しよう、TRPGには「行為判定」と呼ばれる作業がある。
各PCの能力値とダイスの出目を合算した達成値が、目標値に達したか否かで行動内容の成功・失敗を決定するのだ。その際、システムによっては普通の成功・失敗とは別に「絶対成功-クリティカル-」「絶対失敗-ファンブル-」を設ける事がある。これは前述の「
尚、今作の【グリモワールRPG】では、ダイスの出目「6」が2個以上だと「
K君:自分が命中判定で「
を出さない限りその攻撃は必中となり、且つダメージ
の出た数だけダイス数を増やせるぞ♪(>皿<*b)
T君:今回は攻撃対象が
K君:それでは攻撃命中!
カル
るので……ダメージ
T君:「壁」はHP40の物理防御5点だから、ダメージ45点以上を出せば一撃
で壊せるぞ!
K君:さすがに5D6で合計28点を出すのは厳しい気がするけどね(^ω^;)
よっしゃ~いくよ!(ダイスを振る)……うわっ出目が凄く良い!?(計算
して)出目5・5・6・6・6だからピッタリ28点、合計45点ダメージ
で目の前にある「壁」を粉砕! 玉砕! 大喝采ぃー!(一同爆笑)
T君:マジかよ凄ぇーッ! さすがボニイ社長!(笑)
K君:ここは演出しとこうか!(笑)【
――迷宮内にも関わらず、古き大樹が生い茂る遺跡風の空間にジャック達は
辿り着く。「これは凄いなぁ…」ジャックは暫しその光景に感動するが……
先に進むべき迷宮通路が崩落により塞がっている事に気づくと「どうしよう
かな…」と苦笑します。このまま敗退でも良いかなって思いながら(笑)。
T君:いやぁ~このナサケナイ感じ、ホントにいいなぁ~(d*^皿^)
K君:すると「ったく、世話がやけるねぇ…」ジャックが大切に抱える古代
【
古樹の木漏れ陽を眺め、拳をグッと握ると「ふぅん…此処なら少しばかり力
を使っても、すぐ回復できそうさねぇ…」と呟き、ザッと身を翻すと通路を
塞ぐ瓦礫壁に対峙した。「久しぶりに聴かせてもらうよぉ…海賊時代の銃撃
戦嵐ってやつをねぇ…!」そう不敵に笑うや――
を解放、
「
T君:うおぉぉ格好良い! けどこの海賊、慢心しそうだ!(笑)
K君:迷宮内に鳴り響く轟音。数秒後、ジャックが恐る恐る様子を見ると……其処
には瓦礫の壁が粉塵と化し、硝煙と熱波が籠る迷宮石路が顎を開けていた。
ジャックが暫くポカンとしていると「ほら、さっさと往くよ…!」と
がニヤリと笑いながら颯爽と歩き出す。ジャックは「ムチャするなぁ…」と
苦笑いすると「ちょっと待ってよぉ…!」と彼女の背中を追い駆けた――と
いう感じで終了します!
T君:いやぁ~この優男&姉御の
◇◆◇
K君:それでは、全陣営の第2ラウンドのイベント確認が完了したところで――
T君:うむ。先ほどイベント処理を保留にしていた「ピノ&ベルテ組vs石兵軍団」
の戦闘を開始しようぜぇ!(d*>Д<)
K君:ついに【迷宮戦争】における最初の戦いだね。楽しみだなぁ!(>□<*b)
<次回につづく…!>
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