冥界の神に拾われた少年、憧れの冒険者になる

何故か教王に牢屋に入れられていた

この国は冥王国ヘルヘイムと呼ばれており、冥王教の教王が治める国である。この地には冥界に繋がる場所があるために冥界神を崇める信徒が多く住む国でもある。

そして、僕は今冥王教の教王に何故か我らが神の神域に侵入したとして牢屋に入れられていたのである。


「さて、何故我らが神の神域に侵入したのか教えてもらえるかな?」

「別に僕は侵入なんてしてないんだけど?逆に僕達の家の玄関に神殿を作っている人達が悪いと思うだよね」

「嘘をつくでない!それなら貴様は神域で過ごしていた事になるのだぞ!」

この人うるさいな。それより早く冒険者登録しに行きたいんだけどいつ終わるのかな?

「無視をするでない!本当に神域で過ごしていたのなら証拠があるはずであろう!」

こうなったらお母さん呼ぶしかないんだよね・・・

はぁ、呼ぶしかないのか・・・

「それならお母さん呼ぶね?」

「どうせハッタリであろう?そんな嘘が通じるわけなかろう」

よし、もうすぐ着くらしい

「おい!聞いておるのか貴様!」

「おいおい、私の息子になんて口聞いてんだ?」

「あ、お母さん」

「子供がこんなのだから親も教王に対しての礼儀が分からんらしいな!」

「礼儀がなってないのは貴様であろう。教王とやらよ。私は冥界龍ナイトメアなんだぞ?」

あ、お母さんが珍しく怒ってるな。なんでそんなに怒ってるんだろ。

「こ、これは失礼いたしました!この愚か者がナイトメア様の神域を荒らそうとした事に気がたっておりまして」

「別にいいではないか」

「何故なのですか!この者は死刑にするべきです!」

死刑になるんだ。結構罪が重いな。

「それなら私は貴様を魂の欠片さえ残らないように殺すだけだ」

これは本気で怒ってるな。

「何故許されるのですか!」

「簡単な話だ。その子は私の子だからな」

「な!?それは本当なのですか!?」

「あぁ、本当だ」

そろそろ手足が痛くなってきたな。

「そろそろ手枷と足枷外してもらっても良いですか?」

「あ、あぁ、もちろんだとも。おい!この方の手枷と足枷を外せ!今すぐにだ!」

「は、はい!」

「お母さん、僕は冒険者ギルドに行くからね」

「あぁ、行ってらっしゃい」

ここから僕の冒険者としての生活が始まるのであった

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