昭和二十年大阪大空襲～我が祖母の6ヶ月間の記憶～

大阪大空襲

　1945年(昭和20年)3月15日、大阪大空襲の前日。当時、陸軍経理部に勤務していた父が、「今夜大阪に大空爆があるようだ」という情報を持って帰宅しました。

　その夜は玄関に暗闇でも分かるように靴を置き、枕元に防空頭巾とリュックサックを置き、服を着たままで眠りに就きました。

　真夜中、空襲警報のサイレンが鳴りました。

灯火管制で真っ暗闇の中、兄と私は先に行くように言われて、100メートルほど先にあるキリンビールの会社の地下室に避難しました。